Question

5歳児のおねしょへの家族の対応は?

5歳の息子がパンツが湿る程度のおねしょを繰り返していましたが、先日、盛大におねしょをして本人が一番ショックを受けているようでした。私たちが共働きで忙しく、子どもにさみしい思いをさせているかもしれないことも関係するのでしょうか? また今後、子どもにはどのように接すればよいでしょう? 

女性/30代

2023/07/21

Answer

一般的に5歳児では、約2割がおねしょ(夜尿)をしているといわれ、夜間に尿がつくられる量と膀胱の大きさのバランスの悪さ、睡眠中の排尿を我慢する脳の発達が途中段階であることなどが原因といわれています。


ご相談に「共働きで忙しく、子どもにさみしい思いをさせているかもしれない」とありました。精神的な負担がおねしょの原因になるという情報はないものの、一般的には、心とからだはつながっているので、まったく関係ないとも言い切れないでしょう。

子どものおねしょ、とくに小学校入学前の場合は、生活習慣の改善を試すことがすすめられています。


【生活習慣の見直しポイント】

●水分のとり方に注意する

水分は昼間に多くとり、夕方以降は控えめにします。夕食は薄い味付けにすると水分が控えられます。

●規則正しい生活を心がける

夜更かしをしていると、おねしょも続いてしまいます。毎日の生活リズムを見直してみてください。

●からだを冷やさない

おねしょが多い子どもの多くは、冷え性の傾向にあります。就寝直前の入浴や、衣類の工夫などもしてみましょう。

●膀胱に尿をためる練習をする

昼間、無理をしすぎない程度にトイレに行くのを我慢します。お話や遊びなどで気をそらすといいでしょう。

●就寝直前のトイレを習慣づける

おねしょ予防のために夜中に無理やり起こすと、おねしょの回数は減りますが、睡眠のリズムが崩れたり、夜間、睡眠中にトイレに起きる習慣がついたりします。就寝直前のトイレを習慣づけることで夜間にトイレに起きる癖をなくしましょう。


生活習慣の見直しをしても状況が変わらなかったり、お子さん自身が強く気にされるようであれば、かかりつけの小児科で今後の対応策について相談されることをおすすめします。

おねしょ、おもらしというとマイナスのイメージがついてまわります。ご本人はおねしょをした自分に落胆するとともに、大人の言動を敏感に感じ取っていると思われます。ご心配とは思いますが、家族は焦らず、怒らず、そっと見守る姿勢で接するとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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