子どもをうまくほめられない
小学生の子どもを上手にほめてあげることができません。できたことや頑張ったことがあっても「もっとこうしたらよかったのに」とつい嫌味を言ってしまいます。自分も子どもの頃にあまりほめてもらったことがないせいかもしれません。また、子どもへの期待が大きく、もっとうまくできたのではないかと思ってしまうこともあります。言った後に、また言ってしまったと反省するのですが、同じことを繰り返していて自己嫌悪に陥ります。

女性/40代
2023/07/16
人を上手にほめるというのは簡単なようで意外と難しいものでもありますよね。特に自分の子どもとなると、親としての思いが強く反映しますので、ほめるべきところでほめてあげられなかったり、逆にほめすぎてしまったりすることは多々あると思います。ご相談者だけでなく、多くの親が抱える悩みではないかと感じました。
ご相談者は、自分が子どもを上手にほめられていないということをきちんと認識していて、その理由についても自分なりに分析できているようです。このように客観的に状況を把握して整理することは、改善のための一歩になると思います。
次は具体的にどのようなことができそうかを考えていけるとよいですね。
人の話し方の癖や思考の傾向は、そう簡単に変わるものではありません。ご相談者が言った後に反省するのに同じことを繰り返してしまうのは、これまで長い間をかけて培われてきた癖や考え方が、ご自身の中に根付いているからでしょう。それを少しずつでも変えていくためには、ほめるべき出来事が起こった瞬間だけではなく、日ごろから自分の考え方を振り返り、見つめ直しながら、ほめる練習をすることも大切ではないかと思います。
日常生活の中で、ささいなことでもよいので、お子さんのよいところ、ほめてあげられそうな点を見つけて、言葉にしてほめてみましょう。特別な言葉を使わなくても構いません。例えば「嫌いなピーマンを少し食べられたね。えらいね」「上手に自動車の絵が描けているね」など簡単でよいので、具体的に何ができているかを伝えてみてくださいね。 こういったやり取りを繰り返すことが大切だと思います。
ご相談者はお子さんへの期待も大きいのですね。それ自体は悪いことではありませんが、はじめに一度頑張りを認めてほめてからのほうが、次の言葉を受け入れやすくなると思います。また「もっとこうしたら」というアドバイスの前に「よりうまくできるためには何ができそうかな」と子ども自身が考えられるような投げかけをしてみるのもよいですね。
ご自身がほめられた経験が少なかったことは、今の育児にも少なからず影響を与えているのかもしれません。身近な家族や友人などに自分のよい点を聞いてみるのはいかがでしょうか。ほめられるという経験を積むことで、ほめることの大切さがより実感できるのではないでしょうか。
特に子どもは、ほめられることで伸びていく部分も多いと思います。意識することで少しずつ対応を変えていけると思うので、試してみてくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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