Question

気分の波がある相手との付き合い方は?

気分の波が激しく、思い通りにならないと誰彼構わず攻撃的になる同僚がいます。上司に注意されてもパワハラと騒ぎ立て、攻撃的な言動は改善しませんでした。一緒に業務をする際は、考えや意見を言おうと思うのですが、攻撃されるのが怖くて言うことができません。機嫌がよいときは普通に話せるので、いつも相手の機嫌を伺っている状態でとても疲れます。どうすれば気分の波や攻撃的な言動がなくなるのでしょうか?

女性/20代

2023/06/12

Answer

一緒に仕事をする相手がそのようなご様子だととても疲れますよね。攻撃的な言動もあると、なおさら仕事がしにくいことでしょう。こういった気分の波がある方や感情の起伏が激しい方との付き合い方について一緒に考えてみたいと思います。


この方に限らず言えることですが、人がもともと持っている性格や傾向などを変えるのは非常に難しいものです。もちろん、職場で上司の注意を受けたのであれば改善していけることが望ましいですが、本人が変わろうと強く思わなければ、根本的な部分は変わらないと考えたほうがよいと思います。つまり、相手の苦手な部分がどうすればなくなるのかではなく、今後も変わらないであろう相手に、自分がどう対応すれば、あるいはどういう捉え方をすれば心が楽になるか、という視点で考えていくほうが現実的でしょう。

「自分が変えられるのは自分だけ」というのはよく言われることですよね。


そのうえで相談を拝見すると「攻撃されるのが怖くて考えや意見を言えない」「いつも相手の機嫌を伺っている」という点が、ご自身が変えられそうな部分だと感じました。これらの対応では「相手が攻撃するかどうか」「相手の機嫌がどうか」と相手が中心になっていますよね。気分の波が激しい方に対して、相手中心の考え方をすると、自分が振り回されている感覚になり、ストレスにつながりやすくなります。

そのため、相手の機嫌にかかわらず自分は常に一定の対応をするほうが、自身が状況をコントロールしている感覚を持てるようになり、状況を客観視できたり、相手との適切な距離感を保ちやすくなります。


ただ、それを実行するためには、仮に攻撃されたとしても受け止めすぎない、受け流すという強さも必要になってくるでしょう。誰彼構わずに攻撃的であるなら、それは相手の性格であって、特に自分だけが攻撃されているのではない、などのように捉えるのも1つかもしれません。また、状況を予測したり、俯瞰してみると冷静になれることもあります。「攻撃してくると思ったらやっぱりそうだった」「またいつものように攻撃的になっているな」などのように、少し遠くから眺めるような感覚で捉えてみるのもよいでしょう。


ただ、そういった工夫をしてもどうしてもうまくいかず、つらい気持ちが大きかったり、仕事への支障が出るようなときには、やはり上司に相談し、話し合うことをおすすめします。その際には、起こった出来事や仕事への支障についてできるだけ具体的に伝えたうえで、状況がどう変われば楽になるかという希望なども伝えられるとよいでしょう。

ご自身ができそうなことと、上司と相談したほうがよいことを整理して対応を考えてみてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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