一人暮らしの親の介護。かかわり方に悩む
高齢の父の介護にどうかかわっていけばよいのか悩んでいます。現在、父は訪問介護やデイサービスを利用しながら一人暮らしをしていますが、糖尿病の持病があるにもかかわらず菓子類の間食が多いなど、不摂生な生活を送っているようで心配です。ただ長年、母の介護をした経験から私自身も疲弊しており、どう接するべきか思案しています。どこか相談先はありますか?
女性/60代
2023/05/09
介護においては、介護を受けるご本人もご家族もともに苦労を感じやすいものです。特に、介護を担うご家族が疲れや負担を感じてしまうのは無理もないことと思います。
まず、ご本人の糖尿病の管理については、ご心配のとおり食事など生活管理が必要なので、医師の指示どおりに対応することが基本となります。可能であれば、一度お父様の受診に付き添って、食事や日常生活の注意点などを確認しておくと安心です。特に一人暮らしの高齢者の場合、食事内容に偏りがみられたり、食事量が少なくなる傾向があります。こうした場合、血糖コントロールはよいのですが、栄養状態が心配されます。調理済みの宅配食のサービスを利用するなど、できるだけバランスのよい食事を心がけたいものです。また、毎食の食事をしっかりとることで、菓子類のとり方や間食の量に変化が出てくることも考えられると思います。
ただし、高齢者の場合は長年の食習慣が身についており、食事療法の必要性を頭では理解できてもなかなか実践できないことがあります。どの程度の頻度なら間食をしてもよいかなど、主治医とも相談しながら、なるべくお父様の習慣や気持ちを尊重してサポートをしていけるとよいですね。
ご相談に、介護にどうかかわっていけばよいか悩んでいるとあり、介護保険のサービスを利用なさっているとのことから、まずは窓口であるケアマネジャーに相談するのが適切と思われます。利用者の生活環境や本人の希望などを考慮したうえで、必要な介護ケアプランを作成してくれるはずです。遠距離などで頻繁には通えない場合にも、ケアマネジャーなどお父様の近くにいる人の協力を仰ぐのが現実的だと思います。こちらも面談などの場を設けたうえで、現在や将来的な生活についての不安点を伝え、ケアマネジャーの専門的な視点によるアドバイスを得られるとよいでしょう。
なお、ケアマネジャーとの相談時には、ご相談者自身の状況や介護に疲れを感じていることも率直に伝えることをおすすめします。お互いの理解が深まり、より現状に則したケアプランやサービスの活用に役立てられると思います。
介護にあたっては、要介護者の事情を中心に考えてしまいがちですが、介護を支えるご家族の生活や健康も同じくらい大切です。ケアマネジャーなどの専門家とうまく連携して、ご相談者にとって負担が少ない計画を立てられるとよいと考えます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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