Question

家庭血圧は正常値。それでも降圧薬は飲むべき?

血圧が高いため降圧薬を処方されましたが、自宅で測定すると正常範囲に収まります。この場合、血圧が高いときだけ降圧薬を服用してもよいのでしょうか? また自宅での正しい測定方法を教えてください。

男性/60代

2023/05/05

Answer

診察時と自己測定時の血圧値に差がみられ、本当に内服治療が必要かと迷うのは無理もないことと思います。

血圧は1日の中で変動します。時間帯、体調などによって変化し、気温や湿度、日照時間といった季節の影響、食事や運動のほか、緊張など精神的な要素にも左右されます。少し長い目でみると血圧変動のもっとも大きな要因は加齢といわれています。このため、家庭での血圧管理では、毎日同じ条件下で測定して比較する必要があります。一般的には朝の起床後、トイレを済ませた後の朝食前が最適なタイミングです。5分ほど椅子に座って落ち着いた状態で、毎日同じ部位を測定するようにしましょう。


通常、健康診断や医療機関では「腕」で測定しますが、家庭用の血圧計のなかには「手首」や「指」で測る機器もあります。心臓から遠くなるほど誤差が出やすく、腕と手首など異なる部位の測定結果を比較することはしません。また、測定するたびに数値が異なることもありますが、連続して測るのは2~3回までにし、すべての測定結果を記録します。


高血圧の基準は、収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上とされ、収縮期血圧と拡張期血圧の両方、またはどちらか片方だけ該当する場合にも高血圧とされます。ただし、医師はこうした血圧値のほか、血糖値、脂質(コレステロール値など)、持病の有無、年齢などさまざまな要素を総合的に判断し、必要性が認められた場合のみ、薬を処方しています。ご相談に「血圧が高いときだけ降圧薬を服用してもよいか」とありますが、おそらく今回の場合も、血圧の数値だけで服薬指示が出されたものではないと思われます。


また、医療機関や健康診断のときにだけ血圧が上昇する「白衣性高血圧」もありますが、この場合はやがて「本態性高血圧」に移行すると指摘されています。医師はこのような点も踏まえたうえで、降圧薬を処方したとも考えられるでしょう。服薬の指示ができるのは医師だけです。降圧薬使用の目的や必要性については、処方した主治医へ確認することが適切な対応となります。家庭血圧の記録を提示のうえ、よく相談してみましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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