左右のひじから手指までがしびれる

急に発生した、両ひじから指先にかけて軽いしびれの症状の原因が知りたいとのこと。

しびれを起こす原因は、一般的に、血行障害による一時的なもの(正座をしたときに足にしびれを感じる場合など)です。そのほか、糖尿病の合併症などで起きる末梢神経障害もしびれを伴います。

整形外科学では、神経を脳や脊髄の中枢神経とその枝である末梢神経に分類し、神経痛の症状の1つとして「しびれ」があります。首や胸の神経がヘルニアや変形などで圧迫されると麻痺によるさまざまな症状が起こります。また、末梢神経がどこかで圧迫されたり、引っ張られたり、傷ついたりすると、その場所から先にかけて神経麻痺の症状が起こります。

症状としての感じ方は人によって異なるため、痛みやしびれ、熱感、違和感など表現もさまざまです。

ご相談者の症状は、左右のひじから手の指先あたりまでに軽いしびれを感じ、日常生活に支障は起きていないということで、しびれの部位が局所に限局されていますが、両腕に起きているとのこと。この場合、頸椎の疾患や手の末梢神経の圧迫などが懸念され、整形外科または神経内科の受診をおすすします。

もし、糖尿病など持病で治療を続けている場合には、かかりつけ医へ相談するとよいでしょう。