低血圧で朝がつらい
低血圧のため、朝起きるのがとてもつらいです。食生活を見直して以前は食べていなかった朝食をとるようにし、禁煙もしました。このほか、低血圧を治すためにできることを教えてください。
女性/30代
2023/04/15
低血圧とは、収縮期血圧(上の血圧)が100㎜Hg未満の状態をいい、低血圧の原因によって本態性低血圧と二次性低血圧の2種類に分けられます。
本態性低血圧は、明らかな原因がなく、生活習慣や心理面の影響が考えられるものを指します。医療的な治療の必要はありません。
一方、二次性低血圧は、背景に糖尿病や心肺の病気、自律神経障害、薬(降圧薬や抗うつ薬など)の影響によって低血圧を招いているなど、原因が特定できるものをいいます。そのため、二次性低血圧では、低血圧の原因となっている病気に対しての治療を行います。
本態性低血圧の一般的な症状に、疲れやすさや頭痛、肩こり、立ちくらみ、朝の調子が悪いなどがあり、これらの症状を改善するためのセルフケアとして以下のようなことが挙げられます。
●夜更かしをせず、規則正しい生活を送る……夜遅くまで起きていると、自律神経やホルモンが乱れやすくなるため、早寝早起きを心がけるとよいでしょう。
●1日3食を規則的に食べる……特に、夜遅くにとる食事は胃腸障害が起こりやすく、種々の症状を招きやすいといわれています。
●栄養バランスのよい食事をとる……たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルなどをまんべんなくとります。高血圧症では食塩の制限が大切ですが、低血圧症では制限の必要はありません。また、水分も多めにとるよう心がけましょう。
●アルコールの摂取は適切な量で……アルコールは一時的に血管を拡張させ、血圧を下げるため、脳に行く血流が減り、軽く意識を失ってしまうこともあるため、深酒は避けたほうがよいでしょう。
●適度な運動や体操を続ける……運動や体操をすると、筋肉の収縮力が増し、血液を心臓へ戻そうとする力が働きます。心臓へ戻る血液が多くなれば、心臓から出る血液量も増え、全身を巡る血液量を増やせます。
ご相談者の場合、食生活の見直しや禁煙をされたとのことで、低血圧予防に大変よいことだと思います。禁煙をすることで、がんや心臓病などの生活習慣病を予防できるため、今後も継続されることがすすめられます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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