五十肩の痛みでよく眠れず、血圧が高めに
先日、五十肩と診断されました。痛み止めの注射を打ち、痛み止めを服用しても、痛みであまり眠れません。また、五十肩が原因なのか血圧が高めになり、ここ最近はお酒を控えるようにしています。
女性/50代
2023/04/02
五十肩で経過をみるなか、血圧が高めになっているとのこと。そのため、お酒を控えて対処をしているのですね。
血圧が上がる要因は大きく分けると2つあります。腎臓や内分泌の病気が原因となる「二次性高血圧」と、生活習慣や体質が関係する「本態性高血圧」です。高血圧の多くが「本態性高血圧」で、塩分のとりすぎ、肥満、精神的肉体的ストレス、喫煙などが血圧上昇の要因といわれています。
肩の痛みであまり眠れていないとのこと。睡眠は、心身の休息と、疲労の回復のために大切で、睡眠不足はからだのさまざまな面への負担が懸念されます。五十肩は、急性期には消炎鎮痛剤の注射や内服、急性期を過ぎたら、温熱療法や運動療法などのリハビリを行うことが一般的で、ある程度の時間も必要です。眠れない日が続くようであれば、再度主治医へ痛みのコントロールについて相談されることをおすすめします。
血圧は一時的に高くなることはよくありますが、高い状態が長期にわたると何らかの対策が必要となることもあります。その方の持病や身体的背景を考慮し、治療や管理が検討されます。
正常血圧は、収縮期(上)<130mmHg、拡張期(下)<85mmHg、とされています。
血圧のコントロールの生活上のポイントは、減塩、野菜や海草などの積極的な摂取、肥満解消、適度な運動、好きなことでのストレス発散、十分な休養と睡眠、節酒(1日の適量はビールなら500mL、日本酒なら1合)、禁煙、などです。
ご相談者は対策として、お酒を控えていますね。今後、生活習慣を工夫しても状況が変わらないのであれば、かかりつけ医、あるいは循環器科での相談をおすすめします。治療が必要なのか、生活の注意を続けていればいいのかを、正しく判断してもらうと、今後安心して経過をみていけるでしょう。
もし家庭で血圧測定をしているのであれば、受診の際に記録を持参するといいでしょう(毎日同じ条件での測定をおすすめします)。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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