Question

頻繁な腹痛と下痢。過敏性腸症候群?

近頃、夕方になると腹痛と下痢に襲われ、業務に支障をきたしています。もともと胃腸が弱く、下痢や便秘を繰り返していますが、胃カメラ検査をしても特に異常はなく、過敏性腸症候群ではないかと思っています。職場ではデスクワークのため長時間座りっぱなしで、慢性的な腰痛やストレスなども自覚しています。よい対処法があれば教えてください。

男性/30代

2023/03/06

Answer

突然の腹痛や下痢の原因は、感染性の疾患、食事や薬の影響、消化器疾患や全身性疾患によるもののほか、ストレスや緊張からくるものなど多岐にわたります。原因の特定には便や血液検査をはじめ、胃や大腸の内視鏡、バリウム検査などを行う必要があります。

「過敏性腸症候群」とは、精神的なストレスによって起こる慢性的な便通異常や腹痛の症状を特徴とします。こちらもまずは各種検査を行い、ほかの病気がないことを確かめたうえで診断が下されます。過敏性腸症候群の診断に用いられる基準は以下のとおりです。


過去12カ月の間に少なくとも4週間(連続する必要はない)にわたり、下記の2項目以上を伴う腹部不快感または腹痛がみられる場合。

●排便により症状が軽快する

●症状とともに排便の回数が変化する

●症状とともに便の性状の変化を伴う


続いて、下痢と便秘を防ぎ、腸のコンディションを整える一般的なセルフケアをご紹介します。

●早寝早起きを心がける:毎日の生活リズムをできるだけ一定に整える

●朝食後に排便の時間を確保する:毎日決まった時間にトイレタイムを確保する

●適度な運動を継続して行う:腸のぜん動運動を促すために、適度な運動を習慣化する

●バランスのとれた食事を意識する:少食や偏食などが続くと便量が減り、便通も乱れやすくなる

●過度な刺激になる飲食は控える:からい食品やコーヒーなどの刺激物は控えめにするのが好ましい

●胃腸の調子に応じた食品を選ぶ:下痢のときは乳製品や冷たいもの、消化の悪いもの、油の多い食事を避ける。便秘の時は繊維の多い食物や水分を多くとる

●睡眠時間など生活スタイルを見直す:ストレスなど精神的な要素も影響するため、ゆっくりする時間を作ったり、十分な睡眠時間を確保する


また、長時間同じ姿勢で座ったままのデスクワークもさまざまな不調の原因になります。なるべく正しい姿勢で座るように心がけ、トイレ休憩や飲水のタイミングで深呼吸をしたり、ストレッチなどで適度に心身の緊張を緩めるように意識しましょう。これらは腰痛の予防にも役立ちます。なお、症状が長引く場合は胃腸科や消化器内科で相談することをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /

関連するキーワード

ストレス
消化器内科
症状別診療科

関連する病気

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。