長引く首・肩の痛み、しびれで眠れない
首から右肩にかけて痛み、整形外科に通院して1カ月ほど経ちましたがよくなりません。医師は肩や首周囲の筋肉のこりが原因と言うだけで、こちらの訴えにあまり耳を傾けてくれません。最近では夜も眠れず、右の手の指先が冷え、腕の筋肉のけいれんが起こる日もあります。何となく腕や手に力が入らない気もします。どうすればいいのでしょうか?
女性/50代
2023/02/28
ご相談者のように首と肩に痛みがあり、腕の冷感や脱力などの症状を伴っている場合、変形頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどの頸椎疾患や、頸肩腕症候群が疑われます。頸椎に異常があると、脊髄が圧迫されることで腕に冷感・脱力・しびれなどの神経症状をきたすことがあります。
このような疾患の診断には、X線やMRIなどの画像での精密な検査が必要となります。精密検査は設備の整った病院でしか検査できないこともあります。現在かかっている整形外科で一度、相談されてはいかがでしょうか。頸椎の疾患にくわしい脊椎脊髄病学会の認定する専門医や、日本整形外科学会が認定する認定脊椎脊髄病医を紹介してもらうといいでしょう。
しかし、整形外科の担当医が肩や首まわりの筋肉のこりが原因と診断されていることもあり、検査をしても異常がみつからないかもしれません。その場合は、次のようなことを実践して、症状の軽減に努めてみてください。
●同じ姿勢を長時間継続させない
デスクワークなどで同じ姿勢を長時間保つと、頭を支える首や肩に負担がかかり、筋肉が緊張し血行が悪くなるため、張りやこりを感じやすくなります。できれば1時間に1度は席を立って、軽くストレッチするなどでからだを動かしましょう。席を立てない場合は座ったままの姿勢でゆっくり腕や首を回すなどのストレッチを行うだけで筋肉の緊張は和らぎ、血行はよくなります。
●運動不足の解消
からだに痛みやしびれがあると、ふだんよりからだを動かすことがおっくうになりますが、できるだけからだを動かして筋肉を使って血行をよくし、全身のこりをほぐします。
●目の疲れを改善する
目の疲れが首や肩のこりを誘発するケースが多くみられます。パソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見るのを避け、1時間に1度は休憩を挟みます。また、メガネやコンタクトレンズは、目に合った度数のものを使用し、目に負担をかけないようにします。
●入浴は湯船につかる
筋肉疲労をため込まないために入浴は湯船につかることをおすすめします。水圧のマッサージ効果が得られ症状が軽快しやすいです。
●ストレス解消に努める
首や肩のこりはストレスが誘因となっている可能性もあります。休息や睡眠を十分にとって、気持ちのうえでオンとオフの切り替えを行いましょう。また、痛みなどの症状にとらわれすぎないことも大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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