Question

乳がん手術後の腕や肩の痛み。ヨガをすすめられたが

半年前に乳がんの乳房温存術(リンパ節郭清あり)を受けました。術後の放射線治療が終了し、腕の疼痛は痛み止めの服用で回復しました。しかし、1カ月くらい前から腕が上がりにくく、肩の筋肉にも動かしにくさや痛みが現れています。乳腺外科の担当医に相談すると、軽症でリハビリは必要ないといわれ、ヨガをすすめられたため始めたところ、痛みが悪化しているようです。どうすればいいでしょうか?

女性/30代

2023/02/28

Answer

乳がん手術後の腕・肩の痛みは、さぞおつらいこととお察しします。乳がん手術後の後遺症として、腕や肩の痛み、肩関節の動かしにくさ、リンパ浮腫などがあり、症状の強さや感じ方には個人差がありますが、多くの患者さんが後遺症に悩んでいます。痛みは、手術による肋間上腕神経を損傷したことで起きる神経障害性疼痛と、手術によって筋肉やわきの皮膚が縮んだために起こるひきつれ感によるものです。


痛みが続いて長い間ストレスにさらされていると、本来、私たちが脳の中にある「痛みを抑える神経」の力が弱くなり、痛みをさらに感じやすくなります。また、痛みは交感神経の緊張と運動神経を興奮させ、血管の収縮や筋肉の緊張を起こします。その結果、血行が悪くなり「痛みを起こす物質(プロスタグランジンなど)」の発生につながります。

このように、痛みを感じやすい状況に陥ると痛みが慢性化してしまいます。


ご相談者は担当医から、リハビリが必要なほどの重症ではないと診断されたようですね。すすめられたというヨガは、補完代替療法の1つです。補完代替療法とは、がん治療で行われる手術や化学療法、放射線療法などの代わりに、あるいは効果を補うために行われる医療を指します。鍼灸、マッサージ療法、心理療法、運動療法などがあり、ヨガも含まれています。ヨガによって症状の改善、関節可動域の改善効果があったという報告もあり、期待される治療です。

ヨガを始めて症状が悪化したということですが、どのように実践すればいいか、推奨される適切な動きや実践の時間・頻度などを担当医に尋ねてみてはいかがでしょうか。効果的なやり方で実践すると、改善が期待できるかもしれません。

また、治療とは別に、ほとんどの総合病院では相談支援センターを設けています。乳がん手術後の後遺症のケアについてサポートを受けるために、相談窓口を利用してもよいと思われます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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