リウマチ因子の値が高く、免疫不全の疑い
人間ドックの血液検査で、リウマチ因子(RF 定量)の値が高めでリウマチの専門外来を受診しました。再度血液検査をしたところ、RF 定量は高めであるものの、その他のリウマチ因子は低く、経過観察となりました。ただ、IgGの値が低く、免疫不全の疑いで数カ月後に再検査を、と言われました。今までそうした指摘を受けたことはありませんが、小さいころからかぜを引きやすい体質です。免疫不全だった場合の、治療法や生活の注意点を教えてください。
男性/40代
2023/02/24
免疫不全の疑いで経過観察、数カ月後に再検査となったとのこと。今まで自覚症状などなく、健康に過ごしてきた中で初めての思わぬ指摘に、今後の対応に戸惑っているのではとお察しします。
免疫は、自分のからだを守ってくれる防御システムです。免疫は、抗体が主役になるものと、細胞が中心になるものがあります。抗体は、免疫グロブリンと呼ばれるたんばく質であり、抗原(細菌などの異物)と結びついて、それを取り除く働きをしています。免疫グロブリンにはIgG、IgA、IgM、IgD、IgEがあり、各々が違う働きをしています。指摘されているIgGは細菌や毒素と結びつく能力が高く、免疫不全や腎臓や血液の病気、低栄養等で低い値を示すことがあります。
診断は、1つの結果だけでは行わず、熱や感染しやすいなどの症状、他の検査と組み合わせて総合的に行います。経過を診ることで診断がついたり、再度経過観察となることもあります。
免疫不全疾患は、免疫系が正常に働かないために、普通のときに比べて感染症を繰り返したり、重症化したり、長引いたりします。病気によっては、薬などの治療で治るものや、経過を診るだけで自然に治るものがあります。ご相談者の場合、主治医が経過を診ながら診断をつけていくので、現時点で考えられることや、心配なことを確認するとよいでしょう。
日常生活上の注意では、いつもと違う体調や感染症の症状があれば、早めの受診をおすすめします。感染症にかからないようにするために、手洗いやうがい、口腔ケア、感染症のある人との接触を避ける、不衛生な食べ物を食べない、規則正しい生活などを心がけ、体調を整えるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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