前立腺がんと診断され、手術か放射線治療かの選択に迷う

前立腺がんには複数の治療法があります。代表的な治療には、今回の相談にある手術療法、放射線療法のほかに、監視療法（経過観察）、ホルモン療法などがあります。病気の程度が同じでも、複数の治療の選択が可能なところは前立腺がんの治療の特徴です。

どちらの治療法を選択するのがよいのかについては、こちらで明確に答えることが難しい状況です。標準治療のどの治療法を選択するのかの決定には、前立腺の代表的な検査であるPSA値やがんのタイプ、年齢やからだの状態に加え、本人の治療に対する考え方や希望を含めて、主治医と相談しながら決めていきます。

ご相談者のからだの状態から、主治医に治療の選択について相談し、治療法それぞれのメリット・デメリット、その上で主治医はどの治療法をすすめるのか、その理由についても聞いてみることをおすすめします。その際に、ご自身の治療に対する希望や、心配されている治療後の再発のことについても積極的に伝えるとよいと思います。