尿酸値は正常でも痛風症状。別の病気の可能性は?
数週間前、左足の甲の辺りに突然の痛みがあり、内科を受診しました。痛みがある部位は痛風でよくある足指の付け根ではなかったものの、痛風の疑いで検査をしました。しかし尿酸値は正常で、炎症を示す値は上がっていました。X線検査でも骨折などはなく、とりあえず痛み止めが処方されました。その後、徐々に痛みは治まりましたが、たくさん歩いた日は痛みがぶり返したり腫れたりします。その数カ月前にも同じ場所が痛かったことがあり、尿酸値は正常範囲なので、何か別の病気ではと心配しています。身長172cm、体重は約90kgです。
男性/50代
2023/01/19
足の甲に痛みがある場合の原因として、一般的に以下の要因が考えられます。
●痛風など内科的な要因がある場合
●骨・筋肉・神経など整形外科領域に要因がある場合
●皮膚科領域に要因がある場合、など
痛風は尿酸の結晶が体内にたまって起こる病気です。痛風発作は、一般的に血清尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が何年か続いたときに起こるといわれますが、中には普段の尿酸値が基準値内でも痛風発作を起こす方もいます。痛風発作時はサイトカインの影響などで血清尿酸値が低下するため、痛風の診断は普段の尿酸値と痛みの出方や腫れ方などで診断します。
一般的に痛風の関節炎が起こる部位としては、最も多いのが足の親指の付け根の関節です。ほかに足の甲、くるぶしの関節、アキレス腱の周囲、かかと、ひざなどに起こることもあります。発作は通常1カ所だけに起こり、発作の起こった関節は赤くはれ上がって熱をもち、激しく痛みます。激痛は2、3日で改善され、特別な治療をしなくても1週間から10日くらいで自然に治まっていくのが特徴です。
次に、運動後に痛みやはれなどの症状が現れた場合には、筋肉や腱への負担が原因で症状を起こしている可能性が考えられます。症状が続く場合や痛みが強くなる場合が、整形外科受診の目安となります。皮膚科領域の問題の場合は、皮膚の腫れや膨らみ、しこりなどの症状がみられます。症状が出ていても、すぐに原因が特定できない場合は、経過をみることもあります。
まずは、健康診断結果などで普段の尿酸値を確認しましょう。仮に尿酸値が基準を超える場合、または基準内であっても尿酸値が高い場合は治療を要することもあります。一度内科を受診されているのでまずは主治医に相談するのがよいでしょう。受診の際は、健康診断結果を持参し、治療が必要かをご確認ください。また整形外科の受診が必要か、詳しい検査が必要かも主治医とよく相談するとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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