Question

一度もおたふくかぜにかからないのはなぜ?

どんなに流行しているときでも、私も家族もこれまでにおたふくかぜにかかったことがありません。遺伝的に免疫があるのでしょうか? もしそうなら、予防接種を受けなくても今後も感染しないのでしょうか?

女性/20代

2023/01/14

Answer

おたふくかぜは、流行性耳下腺炎やムンプスとも呼ばれる病気で、ムンプスウイルスによる感染症です。感染者の唾液から飛沫感染し、春先から夏にかけて多く発生します。かかりやすい年齢は1~9歳で、感染しても症状が現れない不顕性感染が30~40%の人にみられます。感染から発病まで2~3週間の潜伏期間の後、突然の発熱、両耳または片耳の下の腫れと痛みが起こり、1 ~2週間で軽快します。ただし、成人が感染すると症状が重くなる傾向があるといわれています。


遺伝的におたふくかぜに対する免疫があるという情報は確認できないものの、過去の不顕性感染によってウイルスに対する抗体ができている可能性は考えられます。また、感染症にかかりにくいということは免疫力が高い状態とも考えられます。


おたふくかぜの予防にはワクチン接種が有効です。抗体があるかわからない場合には抗体検査を行ってから接種を行うこともあり、希望すれば血液検査で抗体の有無を調べることができます。医師とよく相談のうえ検討するとよいでしょう。

なお、おたふくかぜの予防接種は胎児への影響を考慮し、妊娠中は行わないことになっているため、妊娠の可能性のある場合はご注意ください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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