充血した白目に白い点ができた

目の表面の白目の部分を覆う粘膜を「結膜」、黒目の部分を「角膜」といいます。健康な結膜の表面は、涙と結膜から分泌される粘液によってぬれて光沢があります。また目の最も外側にあることから、細菌やウイルスなどの病原体やアレルギーの原因となる異物が侵入しやすい部分でもあります。このような異物が結膜に侵入すると、涙の分泌を増やして流そうとしたり、血液中の好中球やリンパ球が集まり異物を排除する作用がある一方で、好中球やリンパ球の増加によって充血が起こり、ひどくなると目やに、かゆみ、異物感といった不快な症状も現れます。

この場合の治療には、抗菌薬や抗アレルギー薬などを使うのが一般的です。結膜には異物の侵入によるトラブルがよくみられますが、症状が1、2週間ほど続く、ほかの症状を伴う場合は、眼科受診の目安にするとよいでしょう。眼鏡やコンタクトレンズなどでの目の負担をなるべく軽減し、経過をみていくことをおすすめします。