乳児の高熱。食欲もあり機嫌もよいが受診すべき？

お子さんが、約２日前から発熱が続き、食欲があって機嫌はよいけれど、昼寝ができない状況なのですね。ご相談者に続いてのお子さんの発熱で、心配や負担があるのではとお察しします。

発熱の原因はさまざまですが、一般的に、３日以内に解熱する場合は、かぜなどのウイルス性の感染症が多く、自然に軽快していくことがほとんどです。発熱は感染に対して働く、正常な防御反応の１つですが、３日以上発熱が続くときは、他の病気が隠れていないのか、原因をみていく必要があります。

受診の目安は、発熱が３日以上続くか、症状に改善の兆しがみられず悪化している、発熱以外の症状として吐く、腹痛、下痢、不機嫌、泣き止まない、ぐったりしている、首を曲げたり触ったりすると痛がる、せきやたん、鼻汁、尿量が少ない等の症状があるときです。

お子さんは現在、発熱以外に症状がなく、しっかり水分がとれて、日中は機嫌がよいとのことですが、様子をみても改善しないときは、医療機関への受診をおすすめします。

また、家庭でのケアを紹介します。参考にしてみてください。

お子さんが嫌がらなければ、タオルで包んだ保冷材や氷のうで、首、わきの下、そけい部（足のつけ根）などを冷やします。熱吸収シートや氷枕で頭だけ冷やしても体温は下げられませんが、気分がよくなることがあります。手足が冷たければ手足だけを保温し、熱が上がりきって手足も熱くなったら薄着にします。そして、脱水を防ぐためにも水分は十分に飲ませましょう。高熱のときに、いっぺんに飲むと吐いてしまうことがあるので、少しずつ様子をみながら、いつも飲んでいるもの（湯冷ましや麦茶など）や、もし手元にあるか、入手が可能なら、子ども用のイオン飲料（OS－1など）でもかまいません。お子さんが好むものをあげましょう。