脂質異常改善のポイントは?
毎年の健康診断で、血中脂質だけが、総コレステロール、HDL、LDL、中性脂肪ともに基準値を超過します。他の項目はAランクですが、今年も脂質異常が指摘され、食生活に注意が必要との結果でした。親の総コレステロール値も高いので、遺伝的な体質があるかもしれません。BMIは24.5程度。ふだんは和食が多いものの、休日はジャンクフードを好んで食べてしまいます。
男性/50代
2023/01/04
脂質異常症は、血液中にコレステロールや中性脂肪が増えすぎるなどで異常値を示す状態をいいます。おもに、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、中性脂肪が高くなる高トリグリセライド血症の3タイプがあります。このほか、家族性の高コレステロール血症があり、家族歴が問題になることもあります。脂質異常の多くは目立った自覚症状がないまま血管壁にコレステロールが付着し、動脈硬化が進行します。改善には食事や運動など生活習慣の見直しと肥満解消がポイントです。
以下、中性脂肪とLDLコレステロールをコントロールするための留意点をご紹介します。
●中性脂肪を減らすには、まず砂糖とアルコールの摂取を控えることです。比較的早く効果が現れるので実践してください。青魚(イワシ、サンマ、ブリ、サバなど)に含まれる成分には中性脂肪を下げる働きがあるので、積極的にとりましょう。
●ジャンクフードは高カロリーで栄養バランスもよくないので、できるだけ控えましょう。動物性油脂の多い食品、甘い菓子や嗜好飲料もとりすぎに注意です。
●ご相談者のBMIは標準範囲内ですが、2~3kg減量するだけでも、中性脂肪やコレステロール値が下がる可能性があります。ゆっくりと脂肪を燃焼させるウォーキングや体操などの有酸素運動を継続的に行い、生活の中でこまめに動くことをおすすめします。また、ストレスや疲労により血中脂質の合成が促されるので、ストレスを感じたら気分転換したり、休養をとりましょう。
●食物繊維の多い食品(大豆、野菜、海藻、精製度の低い穀類、きのこ、いも類)は十分にとってください。一方、食品コレステロールを多く含むもの(卵黄、肉や魚の内臓〈レバーや白子〉、魚卵〈イクラやたらこ〉、エビ、ウナギなど)はとりすぎに注意しましょう。実行と継続に努めてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連する病気
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。