6歳の子どもの原因不明のひざ痛

子どもが走ったときに左ひざが痛むので、整形外科を受診したが異常はみつからず、様子をみているけれど、治まる気配がないとのことで、不安な状況かと思います。

一般的に、ひざの痛みから考えられる原因は、外傷によって起きるものや、関節炎、骨髄炎、腫瘍によるものなどさまざまですが、子どもの場合、検査所見で異常がない機能性疼痛であることも多いといわれています。

たとえば、3～12歳の子どもには、骨や関節、筋肉に異常がないのにもかかわらず、特に夜間になってからひざから下腿の激しい痛みを訴えることが続く状態は一般に「成長痛」と呼ばれ、痛みは短時間で治まり、自然に治っていくといわれるものもあります。

今回のケースでは、走ると左ひざの痛みがあるということで、症状は固定されていて、長引く痛みではない様子ですが、やはり症状から病気を特定することは難しいです。

ただし、今後の経過によって、受診の必要性を検討することは大切です。痛みの程度、持続時間が長くなったり、発熱や腫脹を伴うようなことが生じる場合は再度、整形外科を受診したほうがよいと思います。また、受診した際には、どういった原因が考えられるのか、詳しい検査の必要性はないのか、痛みの対処方法などを率直に相談してみてはいかがでしょうか。