子どもの溶連菌感染症で合併症が心配、再受診すべき?

子ども(4歳)が発熱し、小児科で「溶連菌感染症」と診断されました。医師から翌日には熱が下がるといわれましたが、3日ほどかかりました。処方された抗菌薬はきちんと飲み切りましたが、再受診は必要でしょうか? 合併症を起こしていないか心配です。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
お子さんの溶連菌感染についての再受診の必要性や合併症についてのご相談ですね。解熱まで時間がかかったとのことで、心配なお気持ちでいらっしゃることとお察しします。
まず、溶連菌感染症は、おもにA群溶血性連鎖球菌という細菌感染によって起こる病気です。かかりやすい年齢として、幼児や学童期の子どもに多く、2~7日の潜伏期間の後、突然39~40℃の高熱が出て、のどの痛みやリンパ節の腫脹、時には腹痛や嘔吐を伴うこともあるようです。
治療は、溶連菌に有効な抗菌薬を5~10日間内服します。抗菌薬を飲むと、ほとんどの場合、24時間以内に他人への伝染を防げる程度に病原菌を抑制できるといわれており、内服開始後2~3日で解熱することが一般的です。また、のどの痛みなどの主症状は1週間以内に治まりますが、リンパ節腫脹が消えるまでには数週間かかることもあるといわれています。
そして、医師の指示通りに抗菌薬を服用し飲み切っているということであれば、ほぼ確実に除菌できるため、確認のための再受診は必要ないといわれています。
しかし、比較的まれですが、溶連菌感染後に腎炎を発症することもあるため、お子さんによっては、尿検査を発症後1~4週間後に行う必要があるといわれています。今回、とくに指示を受けていない場合は、再度かかりつけの小児科へ再受診の必要かどうかとそのタイミングを確認していただくことをおすすめします。


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