Question

尿管結石の手術が不安……

尿管結石のため薬物治療を受けるもうまくいかず「経尿道的尿管結石除去術」という手術が必要といわれました。どのような治療でしょうか? 麻酔や術後のことも不安です。

男性/30代

2022/11/04

Answer

「尿管」とは腎臓と膀胱をつないでいる長い管のことで、左右に1本ずつあります。「尿管結石」はこの尿管に結石がある状態を意味します。結石は尿管以外にも腎臓、膀胱、尿道にできることがあり、これらを総称して「尿路結石」と呼びます。発生頻度の高い病気で、女性よりも男性に多くみられる傾向があります。治療は以下の3つに大別されます。

●痛みなどの症状に応じた治療。排石可能な場合は排石促進剤の使用

●溶解可能な一部の結石に対する薬物療法

●内視鏡や体外衝撃波など外科的治療による砕石


結石が5mm以下なら、自然排石する可能性もあります。1日2,000mL前後の水分をとり、痛みのないときには歩行や縄跳びなどでからだを動かして排石を促します。一方、10mm以上の結石は自然排出が困難です。結石の種類によっては結石を溶かす薬の効果を期待できる場合もありますが、現在は結石の大部分を占めるシュウ酸カルシウム結石への効果が認められた薬なく、このため砕石などの外科的治療が一般的です。外科的治療の適応は以下の通りです。

●自然排石が不可能な大きな結石

●頻回な痛みの発生を伴う

●腎盂腎炎など感染症の合併

●明らかな腎機能障害がある

●留学や出張などの社会的な理由


外科的治療のうち、中部や下部に発生した尿管結石には、今回の「経尿道的尿管結石破砕術(TUL)」または「体外衝撃波結石破砕術」が第一選択となります。術式は結石の位置や大きさなどの状態により専門医が総合的に判断します。医師とよく相談をし、納得のいく方法で治療を受けることをおすすめします。


「経尿道的尿管結石破砕術」は結石を直接砕くことができるため、体外衝撃波結石破砕術」よりも有効性が高いとされています。技術的に確立された安全な治療方法であることから、総合病院の泌尿器科などでも一般的に行われています。

手術の流れは、麻酔後、尿道から膀胱を経由して尿管に手術用内視鏡を挿入して結石を破砕し、カテーテルを用いて破片を回収します。内視鏡で結石を直接確認しながらレーザーなどで砕石するため、ほぼ確実に砕けて破砕した破片を摘出することが可能です。全身麻酔または局所麻酔で行われます。麻酔の種類は患者の状態に応じて選択されるので、医師の指示に従いましょう。


手術のリスクとしては、手術中の操作によってまれに尿管の壁に穴が開くことがありますが、尿道確保のための管を尿管に留置することで傷は自然に治るとされています。また、砕石した結石内に潜む細菌により炎症を起こすケースもありますが、抗生剤の投与などで予防に努めれば、術後に支障をきたすことはありません。手術の不明点や不安なことがあれば、都度主治医に相談すると安心して治療を受けられるでしょう。


尿路結石は再発率が高いため、手術後も主治医の診察は指示通りに受けることをおすすめします。また生活習慣とも関係があるため、水分摂取や食生活などについても相談しながら再発防止に努めましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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