Question

肝機能検査のASTとALTの数値が高くD判定だった

健診結果で、肝機能のASTとALTの数値が基準より高く、D判定とされていました。初めてのことで、どういうことかよくわかりません。病院でまた検査を受けるのでしょうか?

男性/30代

2022/11/02

Answer

健康診断の血液検査でさまざまな数値がわかりますが、そのうち肝機能を示すものにAST、ALTなどがあります。結果の判定は検診機関が独自に決めていますが、一般的にD判定は、要精密検査・要治療で、基準値を超えた異常な数値が出たため、さらに精密な検査を受け、場合によっては治療が必要かもしれない、という状態を示します。


ASTは、心臓・肝臓・筋肉・腎臓などのさまざまな臓器に存在する酵素です。これらの臓器が障害を受けると、この酵素が血液中に放出され、値が高くなります。ALTは、ASTと同じようにさまざまな臓器に存在しますが、おもに肝臓に存在するため、ALTの数値が高い、あるいはALT、ASTともに高い場合には肝障害の可能性が高くなります。


肝臓は、たんぱく質・脂質・糖質・ビタミンなどの栄養素の貯蔵や加工(代謝)、有害物質の解毒、脂質の吸収に欠かせない胆汁の生成など、多岐にわたる仕事が行われる臓器です。食事や飲酒など生活習慣の影響、ウイルスなど感染の影響、過労その他、異常の要因もさまざまです。早めに内科または消化器科を受診して、再度詳しい検査を受けることをご検討ください。

今回初めての数値異常ということで、まずは原因を確かめ、何か見つかっても早期治療、改善ができるチャンスと捉えていただければと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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血液検査
肝機能検査
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