Question

LDLコレステロールの検査値がE判定の対応は?

毎年の健康診断で、LDLコレステロールが高く、今年初めてE判定となりました。中性脂肪やHDLコレステロールは増えていません。改善にはどのような対応が必要でしょうか? 半年ほどダイエットを心がけ、体重も数kg減りました。ウォーキングをしたり、食事も炭水化物を減らしてたんぱく質や大豆製品、不飽和脂肪酸が含まれるナッツやオリーブオイルなどをとるようにしています。お酒が好きなので、ふだん3~4合は飲みますが、週2日は一応休肝日にしています。胃腸が弱いので、内科の主治医に漢方薬を処方してもらっています。

男性/50代

2022/11/01

Answer

基本的にE判定は治療を意識していただく内容なので、内科の主治医に、再度検査が必要か、何らかの治療が必要かなどをまず相談されるとよいでしょう。一方で、ここ半年ほど努力されている生活習慣の改善で、ダイエットの成果が出ているのはとてもよいので、ぜひ継続してください。その際に、下記の点についてご留意くださるようおすすめします。

●食事

たんぱく質は脂身の少ない肉類や魚類を選び、乳製品や卵はとり過ぎないようにしましょう。ナッツ類は脂質が多く高カロリーなので、1日20g(ピーナッツ約20粒、アーモンド約16粒)程度までと意識してください。オリーブオイルはLDLコレステロールを減らす作用は弱いことがわかっています。むしろ、野菜、海藻類、精製度の低い穀類、きのこ、いも類など、食物繊維の多い食品を十分にとるようにしましょう。

●飲酒量

厚生労働省はアルコール摂取の適量として1日平均純アルコールで20g程度としています。ビールなら中瓶1本(500mL)、日本酒なら1合(180mL)、焼酎は0.6合(110mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)に相当します。この量に近づけるよう心がけましょう。


なお、日本予防医学協会や人間ドック学会の資料によると、LDLは肝臓でつくられたコレステロールを全身に運搬する働きがあり、コレステロールは本来、細胞膜の形成、ホルモン産生などに欠かせないものです。しかし血中に多すぎると、血管壁に蓄積し、やがて血管が詰まって動脈硬化の原因になります。高じると、脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる疾患につながりかねません。将来の健康のためにも、健診での判定結果を、早期発見、早期治療につなげていただければと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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