Question

頸動脈超音波検査の結果の見方

頸動脈超音波検査で動脈硬化が進んでいるといわれました。検査結果の見方を教えてください。

女性/50代

2021/12/21

Answer

頸動脈超音波検査は、頸動脈の内膜と中膜を合わせた壁の厚さ(内膜中膜複合体厚:IMT)、血管壁プラークの有無、狭窄(きょうさく)の程度、血流速度などを測定し、総合的に診断します。それぞれ、以下のようなことがわかります。


(1)頸動脈の内膜と中膜を合わせた壁の厚さ(IMT)

IMTが増加すると、脳梗塞の発症が急激に増し、心臓の冠動脈の狭窄が増えることなどがわかっています。


(2)血管壁プラークの有無

頸動脈は脳へ血液を送る重要な血管です。その血管にコレステロールなどが付着してプラークを形成すると、それが血管壁からはがれた際に、脳梗塞などをおこす危険因子となります。頸動脈超音波検査では、このプラークが頸動脈にどの程度付着しているかを確認します。


(3)狭窄の程度

頸動脈が狭くなって、血流が悪くなっていないかを調べます。頸動脈の狭さを示す「狭窄率」が70%以上の場合、症状の有無にかかわらず、専門医の受診がすすめられます。


(4)血流速度

血流速度は加齢とともに低下しますが、異常を検出するための指標として有用です。血流速度測定は、左右で比較することが重要。左右の血流速度に大きな違いがあれば、どちらかに狭窄や閉塞があることが疑われます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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