アルコール依存症の薬よりお酒を優先してしまう
アルコール依存症であることを自覚しており、その治療薬を毎食後に服用していますが、飲酒をやめられずにいます。記憶力の低下や体調面の心配もあり、病院で薬を処方してもらいましたが、お酒を飲みたいほうが勝ってしまい、薬を飲んでいないのが現状です。仕事があるので入院や頻繁な通院は難しく、自分で飲酒をコントロールしたいのですが、何かよい方法はないでしょうか?
男性/30代
2022/10/12
病院を受診され、ご自身でもお酒とうまくつき合う努力をされているようですが、お酒を飲みたい気持ちが勝って、処方通りに服薬できないのですね。そのなかでも、からだのことを考え、現状を何とかしたいと、日々前に進もうとする力を感じました。
一般的なアルコール依存症の治療としては、入院治療が選択されることが多いのですが、患者さんや家族が、医師の指示に従って、自分たちの力で生活改善をしていくことができる場合は、外来治療が行われることもあります。
入院、通院それぞれにおいても、患者さんの断酒を試みる気持ちを支えるために、飲酒習慣や社会生活における種々のストレスに打ち勝つこと、良好な人間関係を築き、維持していくことを目的として行われます。ご相談者におかれましては、ご自身で何とかされたいという気持ちが伝わってきますが、依存症の治療には、専門科のアドバイスや周囲のサポートが必要です。
ぜひ、受診を継続いただき、仕事の関係上、頻繁な通院が困難となっていることもあわせて相談されることをおすすめします。主治医から内服薬の変更を提案いただき、内服も試みたものの、お酒を飲みたい気持ちが先行することで効果的な内服が行えないことを主治医に伝え、ほかの薬の可能性や別の治療法も含めて、今後の治療について相談されるとよいと思います。
なお、断酒会や自助グループなどにおいて、悩みを話し、共有、自覚することが断酒を継続する原動力になるといわれています。薬を処方していただいた病院の窓口などで、アルコール依存症専門の相談窓口について問い合わせてみるのも1つです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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