Question

高圧的な主治医との意思疎通のコツは?

夫が頸椎椎間板ヘルニアと診断され「痛みが軽減しないようなら手術」といわれています。鎮痛剤で痛みが軽減せず、手術も想定しています。ただ、主治医の対応がいつも高圧的で、質問や相談がしにくいのです。今後の治療方針やその後の経過について、納得のいくまで説明を受けて手術を決断したいものの、主治医とそのような関係にはなっておらず、本人も不安そうです。今後、手術も含めて治療継続する場合、主治医とどのようにかかわっていけばよいでしょうか?

女性/50代

2022/10/05

Answer

現在、ご主人は症状があり、つらいことでしょう。主治医と治療の相談をしたいけれども思うようにできず、本人も家族も、心身ともに負担の大きい様子かとお察しします。


一般に頸椎椎間板ヘルニアは手術などの積極的な治療を行うケースと、おもに痛みを和らげる保存療法を行うケースがあり、脊髄の圧迫の程度などで治療方針が決められます。痛みやしびれのほか、手足の動きの制限、排泄のコントロール障害などの症状が重い場合は、早期に積極的な治療を行うこともあります。ご主人の場合も画像検査などの病気の客観的な状態と、自覚症状、生活の支障の程度などを総合的に検討し、治療方針は医師の意見と患者さんの考えをすり合わせて決められます。


医師にとって、患者さんの自覚症状や困っていること、治療への希望を知ることは、治療方針を決めるうえでも大切な情報です。忙しそうな医師や、話しづらそうな医師に遠慮してしまう人も少なからずいます。保険診療では、1人の患者さんの診察時間は短いことが現状としてあるものの、患者さんから相談があれば丁寧に答えてくれる医師は少なくありません。


今後の治療方針やその後の経過について、納得のいくまで説明を受けたうえで手術を決断したいとの考えは、とても大切なことです。また、主治医に病状や治療への考え、方針を聞いておくことは、セカンドオピニオンを受ける際にも役立ちます。

ぜひ、主治医には遠慮せず、現在の心配ごとや疑問点、今後の治療の希望について率直に話してみることをおすすめします。


現れている症状や事象をできるだけ具体的に伝えることが大切です。例えば、痛みにもキリキリなど鋭いものや、重い痛みなどさまざまなので、感じている症状をそのまま伝えましょう。また、症状はいつ起こって、どのようなことで軽快するか(長く続くときはそのことを)症状を誘発する動作や、症状が和らぐこと(姿勢など)、薬の効き具合、生活で困っていること、最も改善したい症状などを伝えます。


具体的には、伝えることや医師への質問を事前にメモなどに書き、直接口頭で医師に伝える、メモを渡す、それらが難しいときは、外来の看護師に医師へ伝えたいこととして、メモで渡す、口頭で伝えるなどの方法もよいでしょう。また、外来の看護師に、主治医との意思疎通で困っていることを話してみる方法もあります。時には看護師から配慮してもらえたり、何らかのアドバイスをもらえる可能性があります。それぞれ状況に応じて工夫してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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