薬のための通院が面倒……

健診の脂質検査で異常判定があり、内科を受診し、クレストール®を処方してもらいました。飲み続けることで、血中コレステロール値は正常値になりました。しかし、2カ月に1度と頻繁に通院しなければならないことが煩わしくなって受診しなくなり、薬も飲まなくなりました。もう少し負担の少ない医療機関受診の方法があるようでしたら、アドバイスをお願いします。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
仕事をしながらの定期的な通院は、さまざまな負担があることと思います。以前は2カ月ごとの通院で、頻繁で煩わしいと感じられたとのこと。しかし2カ月に1度という頻度はけっして頻繁とはいえないと思われます。というのも、通常は投薬期間の観点からみて、1カ月に1度が最長の間隔で、30日を超える長期投与を行うには条件があり、それをクリアしないと相談者のような2カ月の処方はなされないからです。
医薬品の投薬期間については、医薬品の適正使用の推進を目的に、長期投薬の取り扱いが明確化されています。30日を超える長期投与を行う条件は「長期の投与が可能な程度に病状が安定していること、服薬管理が可能であることを医師が確認し、病状が変化した場合の対応方法や当該保険医療機関の連絡先を患者に周知すること」と記されています。この条件を満たさない場合には、30日以内に再診を行う必要があります。相談者はこの条件を満たしていたからこそ、2カ月に1度の通院ができていたのではないかと思われます。
クレストール®は高コレステロール血症の薬で、血中のコレステロール値を下げて基準値の範囲に改善するために処方されます。コレステロール値が高い状態が続くと、動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが非常に高くなります。クレストール®は飲み続けないとコレステロール値を低く保つことができません。
もちろん、食生活の改善などを行ってコレステロール値を下げることはできますが、継続した服薬治療も必要かと思います。受診や服薬について、自分の気持ちや仕事などの環境を含めて、かかりつけ医に一度話してみてはいかがでしょうか。今後の経過の見方や治療について疑問を残さず、医師とよく相談しながら、できれば通院を続けてほしいと思います。


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