アレルギー持ち。帯状疱疹ワクチンについて知りたい

男性/60代
2022/09/06

高齢者の帯状疱疹は重症化しやすく、神経痛が残ることがあると聞いて、帯状疱疹ワクチンを受けるべきか、迷っています。食物アレルギーもあり、ワクチン接種が怖いという気持ちもあります。

ワクチンは受けるほうがよいでしょうか? 受けるとすれば、どの種類のワクチンを選べばよいでしょうか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

みずぼうそう(水痘)の原因ウイルスである「水痘・帯状疱疹ウイルス」は、みずぼうそうが治ったあとも神経細胞の中に長期間潜んでいます。通常は、からだの免疫力で抑えられているために発症しませんが、何らかの要因で免疫力が低下すると、ウイルスは活動を再開し、増殖し始めます。


ウイルスは神経に沿って皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹が出ます。これを帯状疱疹といいます。80歳までに3人に1人が発症し、高齢になるほど痛みは強く、皮疹が治まったあとも「帯状疱疹後神経痛」という合併症のリスクが高くなります。


わが国では、2016年3月に50歳以上を対象として、子ども用の生水痘ワクチンを帯状疱疹ワクチンとして予防接種することが認められました。ワクチンを接種した人は、帯状疱疹にかかりにくくなり、発症しても症状は軽くなるなどの効果が報告されています。

予防接種の接種対象者には、自治体から任意接種費用の一部助成がありますので、お住まいの自治体にご確認ください。

現在、帯状疱疹ワクチンは、生ワクチンと組み換えワクチンの2種類があります。接種回数、効果、費用などに違いがあります。予防接種を受けるか否かについては、気になるアレルギーのことなども含めて、かかりつけ医に相談してみてください。

※2025年4月からは65歳などを対象に定期接種化も始まっています。

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