鼻の出血を止めるために電気で焼く処置のデメリットは?
鼻をかむと血がつくようになったので耳鼻科へ行ったら、出血箇所を電気で止血する処置を受けることになりました。ところが最近、出血しなくなったので、電気で焼く処置を受けるかどうか、悩んでいます。放置して悪化したら困るけれど、何かデメリットがあるなら中止したいです。
男性/30代
2022/08/21
耳鼻咽喉科に通院し、今後の治療方針は決まっているけれど、症状が軽快しているので、処置を受けるべきか悩んでいるのですね。不要な処置は避けたいとのお気持ち、患者さんとしては本当にそのとおりだと思います。
鼻出血は鼻の症状としては多く、もともと鼻粘膜は細かな血管が豊富で、出血しやすい部分です。その大半を占めるのは、鼻腔の前部からの出血です。鼻の粘膜の乾燥による刺激や、鼻をかむ、鼻粘膜をいじるなどが誘因となり、鼻の粘膜が傷つき、血管が破れた場合に起こります。
放置により悪化することについては、もともと鼻粘膜は出血しやすく、その一部は容易に出血する箇所もあるので、些細なことで再出血など悪化することもあると一般論では考えられます。
治療としては、まず出血か所の圧迫による止血を行います。鼻粘膜や血管の状態によっては焼灼、血管の結紮(糸結び)や塞栓などの外科的処置を行うこともあります。鼻粘膜の焼灼治療は、レーザーのほか、アルゴンプラズマ凝固といって高周波電流をアルゴンガスとともに流すなど、いくつかの方法があります。
施術の手順は、鼻の中の麻酔を行い(麻酔薬をつけたガーゼを鼻腔に入れ、一定時間置いてガーゼを抜く)、焼灼を行います。個人差があるものの、痛みや出血はほとんどなく、痛みがあってもわずかとのことです。治療後、焼灼部分にかさぶたができるので、通常、処置後は一定期間外来通院が必要になります。
鼻粘膜の焼灼術について調べた限り、予定の治療は範囲としては狭く、特別なデメリットはないように思われるものの、予定の処置が今回調べたものか確認できないため、施術前に主治医への確認をお願いします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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