安静時にも激しい動悸が起こり、不安

数カ月前から動悸の症状が出るのですね。からだの気になる症状が続くのは、気持ちの面でも負担を感じやすいことと思います。

動悸は、心拍を不快に感じる状態を指しており、原因にはさまざまなものがあります。ここでは動悸の原因について、一般的な事柄をご説明したいと思います。

●心臓性のもの

心臓の病気が原因で動悸が起こることがあり、不整脈によるものと、そうでないものがあります。動悸を起こす原因の中でも頻度としては、脈が多くなる「頻脈性不整脈」が最も多いといわれています。不整脈がない場合は、高血圧に由来することが多いといわれています。

●精神性のもの

精神的な病気で動悸が起こることがあります。

●嗜好品や薬によるもの

たばこやコーヒー、紅茶や酒、内服している薬の種類によっては、薬の影響で動悸が起こることがあります。

●代謝障害によるもの

低血糖などの病気、サバやカツオ、マグロなどの食中毒により起こることがあります。

●カテコールアミンの過剰によるもの

健康なときも、からだの中で産生されるカテコールアミンと呼ばれる物質の分泌が増加する運動、労作（体を動かしているとき）、精神的ストレスによって、動悸が起こることがあります。

ご相談者の場合は、安静時やあくびなどで動悸が起こるとのことで、一度受診して相談しておくと安心と思います。かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医、または循環器科専門医に相談することをおすすめします。

受診の結果、必要があれば別の受診科の紹介を受けるとよいと思います。