下腹部から脇腹の痛みは尿路結石の再発?
5日前から右側の下腹部から脇腹にかけて痛みがあり、ときどきズキンと強く痛みます。5日経って強い痛みはあまり起こらなくなりましたが、下腹部から脇腹に、筋肉痛のような張る痛みが残っています。尿路結石の既往があり、尿道にカテーテルを入れて、経尿道的尿管結石破砕術を受けたことがあります。現時点ではそれほど強い痛みはありませんが、やはり尿路結石の再発でしょうか?
男性/60代
2022/08/17
我慢できないほどではないとはいえ、痛みが続き、さぞご負担があるのではと思います。診断をすることはできかねますが、症状や過去の罹患歴から尿路結石である可能性は否定できないと思われます。
尿路結石はまれな病気ではなく、10人に1人はかかるといわれています。結石が尿管を塞ぎ、尿が流れなくなると腎臓が腫れて痛みます。たとえ結石が詰まっていても尿が流れる場合は痛みません。尿路結石の症状として一般的に知られているものは、腰や背中、脇腹、下腹部の突然の激痛、血尿、頻尿、吐き気・嘔吐などです。無症状の場合もあります。鈍痛程度だからと我慢し、結石が体内に長くとどまっていると、腎臓の機能を悪化させることもあります。
一般的には、検尿、腹部のX線検査、腹部超音波(エコー)検査などで診断します。その際に、同じような激しい痛みを伴う他の病気との鑑別も行います。結石の治療は石の大きさ、位置、症状の有無などにより異なります。小さい結石(1cm以下)であまり症状のない場合は、飲水を励行するなどにより、自然排石を待ちます。頻回に痛みが出現する場合や、長期間尿管を塞いで腎臓の機能を悪化させるおそれのある場合は治療が必要になります。
現在は体外衝撃波砕石術(ESWL)といって、体外より発生した衝撃波を結石に集め、結石だけを粉々に破砕させ、尿とともに体外に排出させる治療が主体です。多くの場合、ESWLのみで治療可能ですが、他の内視鏡的な治療法「経皮的腎砕石術(PNL)、経尿道的尿管砕石術(TLU)」などと併用してより効率よく治療することもあります。
我慢できないほどの痛みではないとのことですが、まずは痛みの原因を診断するために、早めに泌尿器科を受診することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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