Question

退職の決断に後悔はないが、落ち込む

長年勤めていた会社を近く退職することにしました。人間関係、ストレスが原因で3年前から心療内科に通院し、治療を続けてきました。しかし、同僚に理不尽にキレられたり、ちょっとした自分のミスで泣いてしまったりで、限界を感じました。辞めたいと思っていたのに、辞めることが決まったら涙が出てきて、今もときどき泣いてしまいます。後悔はしていません。どうしたらうまく気持ちを切り替えられますか?

女性/30代

2022/08/04

Answer

長年勤めた会社を退職することになさったのですね。退職を決意するまでに悩み、エネルギーが必要だったことでしょう。まずは今に至るまで頑張ってきた自分を、どうか十分によくねぎらってあげてくださいね。退職を決意するきっかけとなった背景には、職場の人間関係で苦悩された様子。3年前からは心療内科にも通院されているとのことで、長い間、心身の負担を抱えながらお仕事に励んでこられたのではないかと思います。


辞めることは後悔しておらず、辞めたいと思っていたのに、なぜ涙が出てくるのだろうと、自分で理解しづらい状態に困っているのではないかと思います。ただ、今流れるその涙は、これまで頑張ってきた自分への思い、辞めることが決まり、ひと区切りついたことでホッとした気持ちの表れなのではということです。

涙にもさまざまな種類があります。つらくて流す涙やうれしいときに流す涙。そして、大変な道のりを歩いてきた末に、ホッとして流す涙もあるのではないでしょうか。今まで長年働いてきたので、これまでの自分に対するさまざまな感情もあると思います。それが退職という決意をしたことで、一気に溢れ出てきたのではないかと感じました。


気持ちを切り替え方については「辞める決意をしたことに後悔はない」というのが、ご相談者のありのままの気持ちだと思うので、今わき起こっている感情については善し悪しをつけずに受け止めてください。時間が経つにつれて、少しずつ整理ができてくる部分もあるので、無理に気持ちを切り替えようとするのではなく、時間の力を借りながら過ごしてみるのも1つです。


この機会に、今まで頑張ってきた自分にも目を向けてあげるようにしてほしいと思います。気持ちを切り替えるところに焦点をおくのではなく、自分なりに頑張ってきたことにも焦点をあててあげてください。しかし、もし気分の落ち込みがしばらくつづくような場合は、診察のときにその状況についても主治医に相談され、今後の対応を仰ぐようにしてくださいね。1人だけで抱え込まないことも大切です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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