Question

蚊やムカデに刺されたときの対処法

子どもが蚊に刺されると、がまんできずにかいてしまい、症状が悪化してしまいます。こうなる前に正しい処置の仕方を教えてください。また、近所でムカデにかまれる子どもが多いので、ムカデにかまれたときの対処法も教えてください。

女性/20代

2022/08/03

Answer

虫刺されによる痛みは、虫が刺したりかんだりすることによる痛みと、皮膚に注入される物質の刺激によるものがあり、かゆみは、皮膚に入った物質によるアレルギ-反応によって起こります。


対処方法は、刺されたあとに全身の症状がなければ、とくに心配ないことがほとんどです。

軽いかゆみなどがあれば、患部を冷やす、薬局などで市販されているかゆみ止めなどで対処します。症状が強く現れる場合や改善しない場合には、抗ヒスタミン剤や副腎皮質ステロイド剤などの塗り薬、場合によっては内服薬が必要になることもあるため、皮膚科で診てもらうことをおすすめします。

また、治療でかゆみなどの症状がよくなっても、すぐに薬を止めずに、患部のしこりが周りの皮膚と同じようになるまで薬をつけることが大切です。すぐに中止すると再度症状が出てきて、くり返す可能性があるからです。


蚊に刺された場合は、かゆみ、赤み、しこりなどの症状がみられます。これらの症状は、すぐに起こる「即時型反応」と、ゆっくり起こる「遅延型反応」があります。

即時型反応は、虫にさされた直後から発赤やかゆみなどが出現しますが、通常、数時間で症状はよくなります。遅延型反応は、虫にさされてから1~2日後にかゆみなどの症状が出て、数日経過すると改善します。これらの反応は、体質や年齢、過去に虫にさされた頻度などによって違いがみられるなど個人差があります。


蚊に刺されたときの対処方法は、軽い症状であれば氷などで冷やす、市販のかゆみ止めを塗るなどで様子をみます。かき崩すと赤みが強くなるなど炎症を起こしたり、出血することがあるのので、かゆみが強くなる前に早めに薬を塗っておくようにしましょう。また、赤みやかゆみがひどいときは、患部を流水などで流して清潔にし、ステロイドの入った塗り薬を使用するとよいでしょう。


ムカデにかまれた場合には、毒液が体内に注入され、激しい痛み、しびれ、熱感、発赤、腫れなどの症状が起こり、症状がひどいとかまれた箇所がただれる、リンパに炎症を起こすことがあります。このほか、ごくまれではありますが、発熱、頭痛、吐き気など全身の症状があらわれることもあります。ほとんどの場合、局所にみられる症状が多く、数日程度で治りますが、ときには全身に症状があらわれたり、ただれることがあります。この場合、早めの受診が必要です。


ムカデにかまれたときの家庭での処置は、アンモニア水(かまれた直後なら有効です)や抗ヒスタミン軟膏の塗布がすすめられています。ムカデは湿気のある狭くて暗い場所を好み、エサとなる小さな昆虫がいることが生息条件となります。そのため、草むらや、落葉、ブロック、プランターの下などにいることが多いです。夜行性のため夜間に活動します。室内に侵入したら、ムカデ用の殺虫剤を使う、屋外では熱湯をかけて駆除しましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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