5年前からうつ状態。娘が心配……

5年前からうつ状態になり、昨年、身体表現性障害と診断されました。母子家庭で中学生と小学生の娘がいます。何とか食事や身の回りのことをしていますが、精神的につらくて仕方がありません。今後のことを考えると、娘たちのことが心配でかわいそうになります。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
ご相談者は、5年前からうつ症状を患われ、母子家庭という状況のなか、もっと頑張らなければという気持ちがわくものの、からだが思うように動かず苦しんでいるご様子です。つらさを一生懸命こらえている姿が伝わります。
将来やお子さんたちのことを考えると不安でかわいそうという気持ちが起き、苦しくなってしまうとのこと。不安でいたたまれないときは、1人で悩みを抱えず、誰かに相談することをおすすめします。例えば、通院先には医師や看護師のほかに、ソーシャルワーカーやカウンセラーと呼ばれる専門職はいますか。いる場合は遠慮せずに、相談を通じてつらい気持ちを言葉にして、外に出すことを心がけてください。
また相談することのほかに、不安の正体を把握しておくことも大事です。漠然とした不安は、そのままにしておくとますます膨らんでしまう場合があります。将来について、どのようなことに悩んでいるのか、自分のなかを見つめてみましょう。経済面のこと、子どもの教育のこと、ご自分の体調の不安など、さまざまなことがあるでしょう。項目ごとに分けて書き出してみましょう。具体的に可視化してみることは、自分の気持ちの整理にもつながり、不安のボリュームを小さくすることにもなります。
1人で考えることがむずかしいと感じるときは、カウンセラーなど専門家の支援を受けながら取り組んでみましょう。誰かと話すことによって、意外なヒントが得られたり、気持ちが軽くなる可能性もあります。定期的に会えるならば、ご相談者の症状やこころの状態を把握してもらうことにもつながり、必要なサポートを得られるでしょう。よければ参考にしてください。
子どもたちが中学生と小学生であれば、多感な年頃でご相談者にきつい感情をぶつけてくることがあるのでしょうか。自身もやり場のないせつなさや不安な気持ちを、子どもにもらすことがあるのかもしれません。心身のエネルギーが低下している状態では、ともに力を合わせて明るく生活していこうという気持ちはなかなか出てこないものです。今の苦しい気持ちは病気が起こしていると考え、肩の力を抜いて緊張を緩めようと自分に語りかけてみましょう。
できていないことや不安なことを考えるばかりでなく、これまでやってきたことを認めるのも大事です。うつ状態の治療に長年取り組むことは、たいへんなエネルギーを使います。また、努力や忍耐のいるものです。体調がすぐれないなか、食事や身の回りのことに精一杯取り組んでいる自分のことを、しっかりほめてあげてください。つらい道のりですが、できていることを数えて、焦らず一歩ずつ足元をふみしめていってください。


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