Question

子どもを怒る自分が母に似ていて不快……

子どもたちを怒る毎日。怒りながら、嫌だった母を思い出します。怒られたことばかり覚えていて、反発や口答えばかりしてた私。子どもたちを叱りながら、母に似ている自分にゾッとし、反発する子どもたちにいら立ちます。穏やかに育てたいと思っていましたが、できずに悩んでいます。

女性/30代

2022/07/20

Answer

自身の体験から穏やかに子どもを育てたいという思いがあったにもかかわらず、つい怒ってしまうこと、それに反発するお子様たちへのいらだちに加え、お母様への感情もあり、悩んでいるのですね。子育てに真摯に向き合い、悩みながらも一生懸命に取り組んでいる様子が伝わります。


自身の子育ての経験を通して、幼い頃に母親から受けた対応やそのときの気持ちなどが鮮明に思い出される体験は、時折聞かれるものです。自分が親になって初めてわかること、真剣に子どもと向き合うからこそ味わう思いなどもあるかもしれません。思い出す内容が母親に怒られたことばかりであったり、嫌な思いを抱いていたことであったりすると、自分はそうならないようにしようと強くこころに決めたこともあるのではないでしょうか。自身の母親としてのあり方をふり返って、嫌だった母様の叱り方に似ているところを見つけて不快に感じ、そんな自身を責めているのではないかと感じました。


ただ、子育てにおいては、わが子に教えなければならないところも多くあるので、そのために叱ること、怒ることはときに必要なことでもあります。一方で、親の感情がそのまま態度に表れたり、子どもにとって理不尽と思われることを怒ってしまうときもあるかもしれません。自身の怒り方のなかで上記の割合がどうなっているのか、まずはふり返ってみるのも1つです。そのうえで、本当は怒りたくないのに怒ってしまったり、よくないと思っていてもつい怒ってしまうことが多いようなら、一度じっくりと考えてみたり、身近な誰かに相談してみるのもよいでしょう。


自身のおかれている環境やストレス状況が関連している可能性もあります。育児と家事の両立や、時間的な余裕、周囲からの手助けの有無など、ふ返ってみるとどのような状況でしょうか。1人で担うには、子育ては大変すぎる大仕事です。負荷が多いと感じられたなら、ぜひ家族とよく話し合い、負担を分担したり、助けてもらうようにしてください。友人と子育て体験や気持ちを分かち合ったり、たまには1人でゆっくりできる時間をとるよう、工夫していくのもよいでしょう。

もし感情がうまくコントロールできず、思わず手を上げてしまうことがたびたびあったり、自身で工夫してもうまく改善できないときは、専門家や地域の力も借りるようにしてくださいね。子ども家庭支援センターや児童相談所などの地域のサービスを利用したり、心療内科で専門の医師やカウンセラーと相談しながらやっていくことも1つです。くれぐれも1人で悩みつづけることのないようにしてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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