Question

死への恐怖から1人でいることがつらい

夫婦暮らしです。夫が出張で不在の夜などは1人でいると不安で、死への恐怖がわいてきてつらいです。どうすればこの気持ちから解放されますか?

女性/50代

2022/07/15

Answer

人生の終着点は、両親や親戚など身近な人の死を経験することによって、少しずつ人の意識のなかに植えつけれられていきます。50代ともなると、親しくしていた同級生や友人の死も聞かれるようになり、「明日はわが身」という心境になっているのかもしれません。


相談者はご主人が出張不在のときに、強く不安を感じるのですね。たしかにいつもと違って人の気配のない家の中は、落ちつかないことでしょう。深夜に目が覚めて暗闇のなかで自分のことを考えると、このまま息絶えてしまうのではという恐怖感を覚えるのは仕方のないことだと思います。人間の脳は、予測のつかない事柄や自分の力でコントロールできないものに対し、不安や恐怖を感じるしくみができています。例えば、見通しのきかない暗い道を歩くときは脳が注意信号を発し、壁づたいに歩いたり、一歩一歩足元を確かめながら進みます。不安や恐怖を感じる反応は、本来人間を守るために大切なメカニズムとしてあるのです。死という経験することのできないものに対して不安な気持ちが起きること自体は、正常な反応であることを知っておいてくださいね。


ただ、相談者はこの気持ちから解放されたいと望んでいます。そのためにできることとしては、まず「死」の何が怖いのか、よく考えてみましょう。死ぬときに苦しむのではと心配なのか、夫に先立たれ1人残されるのが堪えられないのか、などがあると思います。そしてその内容を吟味するのです。

                                                                                                                例えば、死の瞬間は苦しいものではないと多くの学者が説明しています。走馬灯のようにこれまでの人生が思い出されたり、三途の川が見えたりすることはあるようですが、痛い苦しいと感じながら死ぬことはほとんどないと考えてよいでしょう。1人の寂しさについては、趣味の活動を通して夫以外の人たちと交流する機会を少しずつ増やしていくことも役立つと思われます。つまり、1つひとつ気になる点を解決すると、心も安定していきます。


そして、生まれることと死ぬことは自分ではどうすることもできないという気持ちの整理も必要です。人生の後半には体力気力は衰えますが、ゆったりと過ごす余裕も出てくるはずです。あまり先のことまで心配せず、まず今日を楽しく暮らすことを目標に歩んでくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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