長女だけあり得ないタイプで受け入れがたい

一番上の娘さんを受け入れられず、かわいいと思えないとのこと。親として大変悩ましいですよね。子どもは親の分身ではなく、1人ひとりの独立した人間なので、それぞれに個性があり、すべての子どもに平等に同じような気持ちで接することはむずかしく、同じ気持ちをもてないのは珍しいことではありません。自分に似て活発で優秀、やる気も感じられる下の2人がよりかわいく思えるのは自然なことでしょう。自分を責めることなく、まずはありのままの気持ちを受け入れ、見つめ直すことから始めてみてください。

上の娘さんはパソコンという夢中になれるものをもっているようですが、かわいく思えないと感じ始めたのは幼少期からでしょうか。それとも個性が現れ、学校やアルバイトを休みがちという理解しがたい行動がみられるようになったことと関連しているのでしょうか。受け入れがたいところがはっきりしてくると、自身の考え方の工夫や娘への働きかけなど、一歩先へ進むためのヒントがみえてくるかと思います。

子どもがある程度成長すると、親と子どもの関係から大人同士の関係へと変わっていきます。また、同じ屋根の下で暮らさなくなると、それまでとは異なる側面がみえて新しい関係に発展することもあります。葛藤を抱えながら育ててきたことは大変立派だと思います。ただ、控えめな性格の長女が学校を休みがちであったり、バイトがつづかなかったりというところに、何かがんばれない理由があるのかと心配になりました。自分を見守り、認めてくれる人がいるのはうれしいことで、やる気にもつながります。ご相談者以外にも、本人の気持ちを聞いて、しっかりと関わっている人の存在が気になりました。

今まで1人でこの気持ちを抱えていたのであれば、この機会にご主人とも話してみてはいかがでしょうか。1人で悩み、頑張ろうとせず、家族や親しい人、学校の担任やスクールカウンセラーなどの力を借りながら娘さんに接してみませんか。もし、身近な人には話しにくいなら、長女への気持ちを整理していくために、カウンセリングが役立つこともあります。カウンセラーは秘密を守って安心して話せる専門家なので、話してみたい必要性を感じたら、ぜひ検討してみてくださいね。