Question

RH(-)の母からRH(+)の子どもが生まれたら?

母体がRH(-)で、1人目の子どもがRH(+)だった場合の対策について教えてください。

女性/30代

2022/07/09

Answer

母体がRH(-)で、1人目の子どもがRH(+)だった場合、血液型不適合により、母体内で抗体がつくられてしまいます。するともし、2人目の子どもがRH(+)だった場合、その子どもに胎児水腫という、全身が浮腫になる病気が発症する可能性が高くなります。胎児水腫は、命にかかわることもある病気です。そのため、母体がRH(-)で1人目の子どもがRH(+)の場合は、1人目の出産後、72時間以内にローブリン(グロブリン製剤)を予防的に投与すると、母体内に抗体がつくられるのを防ぐことができます。


妊娠28週以前に母体に抗体ができることは非常にまれなことで、最近では28週前後で抗Dグロブリン投与が保険適用になりました。このおかげで抗体ができる可能性は非常に少なくなります。今では高度に進んだ医療によって対処できる可能性があります。心配しすぎる必要はありません。

なお、母体がRH(+)の場合は、特別な処置は必要ありません。あくまで母体がRH(-)の場合のリスクです。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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