熱中症対策の水分補給はスポーツドリンクも有効？

結論からいうと、スポーツドリンクは経口補水液の代わりにはなりません。経口補水液は、水、糖質、電解質などの量が定められた飲料であり、すばやく、簡単に、また確実に水分と電解質を体内にとり込めるという特徴があります。補水効果が高く、脱水症や熱中症が疑われるときや、治療の目的で用いられます。

一方、一般的なスポーツドリンクには成分に関する決まりはありません。経口補水液に比べて電解質が少なく、糖質が多いという特徴があります。商品によっては、アミノ酸やビタミンが強化されたものもあります。したがって、運動や暑い場所での労働などでたくさん汗をかき、失われた水分やミネラル、また消費したエネルギーを補う目的で利用するのが適しています。

それぞれの特性を理解し、目的に合った利用をおすすめします。