Question

夫がアスペルガーと結婚後に知る

夫と生活しているとイライラします。休日に遅めの朝ごはんを食べたにもかかわらず「昼ごはんは何?」とか。ほかにも融通がきかないことが多く、運転中に少し道を間違えただけで異常なパニックを起こします。当初はそんな性格なのだと気にしないようにしていましたが、あるとき、夫がアスペルガーだったことが判明しました。病気は仕方がないとわかってはいますが、夫や姑に対して結婚前に打ち明けてくれなかった腹立たしさがあります。どう折り合いをつければよいでしょうか?

女性/40代

2022/07/04

Answer

ご主人の言動にストレスを感じるとともに、アスペルガーであったことを教えてくれなかったことにも納得できない気持ちなのですね。結婚前にわかっていたのであれば教えてほしかったと感じるのは当然のことと思います。

「アスペルガー」と聞くと、何か大きな問題があるかのように考えてしまいがちですが、軽度であれば、あまり重く受け止めないほうがよい場合もあります。初めに感じられたように「そんな性格なのだ」と気にしすぎないことも大切です。


程度や特徴に個人差がある症状なのでくわしい状態はわかりかねますが、ご相談者と人間関係を築き、そのなかで結婚を思いとどまるほどの問題を感じなかったのなら、日常生活に大きな支障が出るほどの状態ではないのだと思います。確かに、結婚前に知りたかった気持ちはあると思いますが、夫や姑は、ご相談者に伝えることで、必要以上に不安感だけを与えてしまうことを危惧したのかもしれません。

ご相談者も、結婚に至るまでの間で、何かしら夫のよいところを感じ、生涯の伴侶として選んだのだと思います。たとえ、アスペルガーがなかったとしても、誰しも個性があり、そのなかには欠点もあり、結婚して初めてみえてくることもたくさんあります。よい夫婦関係を築くためには、結婚後に出てくるさまざまな問題を2人で努力してのり越えていかなければなりません。そういった意味では、アスペルガーがあってもなくても、あまり大きな違いはない、とも考えられませんか。


一緒に生活していると、ときに相手の悪いところばかりが目につき、イライラすることもあります。しかし、そのようなときは、自分が夫のどのようなところに魅力を感じたのか、今の生活のなかでもよいところはないか、今一度、ふり返ってみることも大切です。また、夫が何かこだわりをもつような傾向があるなら、それを理解していくと少しずつ対応も楽になってくるかと思います。「アスペルガー」という言葉にとらわれすぎずに、向き合ってみてはいかがでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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