Question

脳動脈瘤がある場合の治療を行う基準は?

脳ドックで小さい脳動脈瘤が見つかりましたが、経過観察になりました。治療が行われる基準を教えてください。

男性/50代

2022/07/04

Answer

症状がない未破裂脳動脈瘤が見つかった場合、患者さんの年齢や健康状態、瘤の大きさ・部位・形状などから破裂するリスクを考え、施設や術者の治療成績も勘案したうえで、治療を行うかを検討します。日本脳ドック学会の「脳ドックガイドライン2019」では、以下の特徴を有する場合に、治療の検討が推奨されています。

●大きさが5~7㎜以上のもの

●上記未満であっても、①症候性脳動脈瘤、くも膜下出血の既往のあるもの、②前交通動脈瘤、内頸動脈後交通動脈分岐部動脈瘤、および椎骨脳底動脈瘤、動脈瘤体部/頸部比が大きいもの、不整形・ブレブを有するもの


未破裂脳動脈瘤への対応は、経過観察、開頭術(脳動脈瘤クリッピング術)、血管内手術(脳動脈瘤コイル塞栓術)の3つの方法があります。

経過観察といわれているのであれば、医師の指示にしたがって、定期的に検診をつづけることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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