耳の奥で雑音が続いて不快
数日前から、耳の奥でキーンというような雑音がします。最近この雑音がときどきしていたものの、すぐ治まっていました。今回も寝れば消えると思ったのですが、強くなったり弱くなったりしながらつづいています。どうしたらよいでしょう?
女性/50代
2023/03/03
耳鳴りの多くは、加齢が原因で、多くは難聴を伴います。そのほかの原因は、中耳炎、耳あか、外耳や鼓膜の炎症、耳管の開放、突発性難聴、メニエール病、聴神経の腫瘍、脳梗塞、咽頭や扁桃などの炎症、鼻炎による耳管の炎症などがあります。
耳鳴りがある場合、原因となる病気の有無や原因を専門の耳鼻咽喉科で診断してもらうことが大切です。医療機関での耳鳴りの検査には、一般的な耳鼻咽喉科検査、聴力検査、X線検査、耳鳴りの程度や性質を調べる検査などがあり、医師の判断で必要な検査が行われます。
急性期の耳鳴りには、まず難聴の原因となる疾患の治療が行われます。
例えば、耳あかが原因なら、耳あかを取り除くなどです。加齢など原因がはっきりせず、慢性化した耳鳴りは、時間の経過とともに脳が慣れてくるため、徐々に感じにくくなることが多いのですが、なかにはこうした耳鳴りでも生活に支障を感じることがあります。このような場合、医師の判断にもよりますが、耳鳴りを抑える治療法が行われます。
慢性化した耳鳴りには、漢方薬の内服や抗不安薬の内服、局所麻酔薬の注射、鍼灸などの民間療法などが行われますが、確実に耳鳴りを軽減させることはむずかしいとされています。そのほか、雑音で耳鳴りを遮る方法、補聴器の雑音を利用する方法、神経生理学的な耳鳴り理論に基づくTinnitus Retraining Therapy(TRT)や、鼓室内薬物注入療法、星状神経節ブロック、自律訓練法などがあります。
耳鳴りは、疲れや睡眠不足などにより悪化することがあるので、症状を軽くする日常生活の留意点を紹介します。
●過労やストレスを極力避け、生活のリズムを整え、意識してゆっくり過ごす
●十分な睡眠をとる
●騒音のある場所での活動は控え、イヤホンを使う場合は大音量を避ける
●飲酒量は適量を心がける
●1日3食を規則正しく、バランスのよい食事を心がける
●ぬるめの湯(冬は40℃、夏は38℃くらい)にゆっくり入り(15~20分くらい)、心身をリラックスさせる
ご相談者は、キーンという音が強くなったり弱くなったりしながら続いていることから、一度耳鼻咽喉科で診察、および必要な検査を受けることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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