男性の更年期の診断や治療は?
ここ最近、夫の体調があまりよくないようで心配です。男性の更年期に対する診断や治療について教えてください。
女性/40代
2022/06/22
中高年男性で、病気ではないのに漠然とした不調やほてり、発汗などがつづく場合、男性更年期のトラブルかもしれません。更年期の症状は男性にもあり「性ホルモン」の低下やバランスの乱れが原因とされています。男性の場合、男性ホルモン(テストステロン)は一般的に中年以降、加齢とともに穏やかに減少します。減少の速さや度合い、時期は個人差が大きく、40代以降、どの年代でも起こる可能性があります。男性ホルモンの減少による起こる症状を「加齢性腺機能低下症(LOH症候群)」と呼んでいます。
男性の更年期に対する診断では、問診、泌尿器や生殖器、体毛などの身体検査、そして、血中のテストステロンという男性ホルモンの濃度を測る検査などのほか、血液、尿などの一般検査が行われます。
体調が悪く、血液検査で男性ホルモンが低い場合には、加齢性腺機能低下症と診断されます。職場などのストレスのチェックや睡眠、運動や食事の習慣の改善で症状は改善します。漢方薬やED治療薬、抗うつ薬などが処方されることもあります。また、男性ホルモンの値が著しく低く、症状が強いときには、テストステロン補充療法を行います。保険治療としては、テストステロンの筋肉注射を2~4週間おきに症状が改善するまで行います。
LOH 症候群に対する診断や治療はまだ始まったばかりで、十分な医学的エビデンスが確立されていないのが現状です。最近、男性更年期外来を標ぼうする医療機関が増えているので、くわしくはそのような専門の診療科や専門医に相談することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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