恋愛対象が同性。30年間誰にも相談できず……

思いがけず、大人になっても異性を好きになることはなく、同性である女性が恋愛対象のまま過ごされてきたのですね。

今は同性を好きと公言している芸能人なども多いですが、ひと昔前まではそういった人はごく少数で、一般には理解されにくい風潮もあったことと思います。誰にも相談できないつらさは、並大抵のものではなかったことととお察しします。

まず、今後はどのようにしていきたいと思っているでしょうか、現時点で、思いを寄せている人がいるかどうかでも違ってくると思います。好きになった相手に思いを伝えたいか、伝えずに片思いのままでもよいのか、実際に女性とつき合ったり、一緒に暮らしたりすることを望んでいるでしょうか。また、結婚などの将来設計をどのようにイメージしていますか、そして、親や友人など、近しい人たちに事実を知ってもらいたいでしょうか、それとも、誰か悩みを相談できる人が見つかれば、あえて話さなくてもよいと思っているでしょうか。

質問攻めのようになってしまいましたが、自分が何を求めているのかを知ることは大切なことです。

自分がどうしたいと思っているかによって、将来のありようは変わってくるでしょう。例えば、異性が対象の場合と比べ、希望を叶えることがむずかしい可能性があり、つらい思いをすることも多いかもしれません。ただ、人を好きになる気持ちは相手が誰であろうと止められないもので、とても素敵なものです。誰かに何か言われるのではと恐れることなく、自分の気持ちを認めて大切にしてあげてくださいね。ただ、つらい気持ちを1人で抱え込むと、よりつらい悪循環になってしまいがちです。やはり、相談できる仲間や、自分の気持ちを話せる相手がいると、よりよいでしょう。

最近では、インターネットやSNSなどで同じように悩んでいる人と出会うことができます。まずはそういったところから、話せる仲間を見つけてみるのはいかがでしょうか。自分の気持ちを再確認でき、同じような悩みを持つ人と話すことで、自分はこの先どうしていきたいのか、はっきりしてくるかもしれません。家族や友人へ相談するときの工夫などについても、参考にできることがあるかもしれません。

また第三者の客観的な意見がほしいときは、カウンセリングや電話相談を受けてみることもおすすめします。多くは臨床心理士などの専門家が相談を受けており、一緒に考えてもらえるかと思います。よろしければ、参考にしてみてくださいね。