息子がADHDに。私の愛情が足りない?
昨年、息子がADHD(注意欠如・多動症)と診断されました。今は小学2年生になり、1つひとつ問題を解決しながら生活しています。ただ、母に息子の学校でのことなどを話すと、すぐに愛情不足だといわれます。ほかに相談できないから話しているのに、そういわれてしまうと自分がダメな人間に思えて落ち込みます。私の愛情不足で息子はこうなってしまったのでしょうか?
女性/20代
2022/06/16
息子さんがADHDと診断されてから、不安なことが多いなかで一緒に頑張ってこられたのですね。それなのに、お母様にわかってもらえない状況は、本当につらいことです。ADHDは、ほとんどが生まれつき持っているものと考えられており、後天的な場合でも脳の外傷などが原因とされています。愛情不足というのは間違った考え方です。したがって、相談者が自分を責める必要はありません。むしろ、そのように思い悩むことで、子どもに前向きな気持ちで接することができなくなるとしたら、そのほうが問題です。ともに頑張ってきた自分に自信を持ってくださいね。
ADHDの症状によって、専門家とともに対応方法を考えることは大切です。息子さんを診断した主治医に定期的に相談しながら、それ以外にも相談できる場所を探してみることをおすすめします。相談者の母親はおそらく、ADHDに関して誤解をしている部分があるのではないでしょうか。もし、今後理解を深めてほしいと望むのであれば、主治医などから母親に説明してもらうほうがよいかもしれません。ただ、そのような機会がなかなかつくれなかったり、母親が考えを変えなかったりするかもしれません。また、もし今後、理解のない人から同じような言葉を言われたときのためにも、相談者自身もADHDについて正しい知識を身につける必要があると思います。
自分の考え方が間違っていないと自信が持てれば、周りの言葉に影響されることも少なくなるでしょう。ADHDに関しては知識のある人に相談し、お母様には息子さんの成長したところやできるようになったことを伝えるなど、分けて考えたほうがよいかもしれません。前向きに子どもと向き合うために、ときとして相談相手を選ぶ必要もあるかと思います。あなたの思いは息子さんに伝わっていると思われるので、どうか頑張り過ぎず、自分が息抜きをする時間も大切にしてくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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