Question

鼻づまりがひどく、微熱も……

鼻づまりがひどく、はな水に血が混ざることも。ここ数日は微熱もつづいています。

男性/40代

2022/06/10

Answer

鼻づまりの原因はさまざまですが、代表的な原因には、鼻炎と副鼻腔炎があります。鼻炎とは、鼻の穴からのどの奥に炎症が起こったもので、急性鼻炎と慢性鼻炎があります。急性鼻炎はかぜで起こることが多く、その場合には、のどの痛みやせき、発熱などの症状が伴います。


急性鼻炎が長くつづくものを慢性鼻炎といいますが、細菌感染、副鼻腔炎、アレルギーが関わっていることが多いです。慢性鼻炎の症状は、鼻づまりのほかに、はな水、臭いを感じなくなる、前頭部の頭痛などがみられます。副鼻腔炎は、頬骨の内側あたりの骨の空洞部分(副鼻腔)に起こる炎症で、急性と慢性があります。急性副鼻腔炎は、鼻炎から始まった炎症が副鼻腔に広がって起こることが多く、鼻づまりやはな水のほかに、頭痛、頭重感、頬や目の周りや額などが痛むことがあります。慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔が長びくもので、蓄膿(ちくのう)症とも呼ばれます。鼻づまりや、はな水、頭重感が伴いますが、はな水がのどの奥に流れたり、膿汁が鼻腔内にたまったり、のどに回ったはな水がせきを引き起こすこともあります。


鼻炎と副鼻腔炎では、鼻づまりに伴って微熱が出て、はな水に血が混じるという症状も起こりやすくなります。鼻づまりやはな水の場合、鼻の粘膜が傷つきやすくなり、一度傷つくとたびたび出血します。また、まれに副鼻腔や鼻の血管にできた悪性腫瘍によるものの場合もあります。鼻づまりではな水に血が混ざることや微熱もつづいているのでしたら、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。一般的な治療は、消炎薬、鎮痛薬、抗ヒスタミン薬などの薬物治療です。細菌感染があれば抗菌薬が用いられ、ひどい鼻づまりに対しては、点鼻薬や、ネブライザー(霧状の薬剤を鼻腔、咽頭などに入れる)などを行います。副鼻腔にたまった膿をとるための手術をすることもあります。


鼻づまりの原因には、このほかにもアデノイド、鼻中隔彎曲症、鼻腫瘍、降圧薬の服用など、複数の原因があるので、原因や病状に沿った治療を行うことになります。症状が気になるときは早めに受診して治療を始め、それぞれの症状に合った自宅でのケア法などもアドバイスを受けるとよいでしょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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耳鼻咽喉科
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