Question

十二指腸潰瘍の治療中に乳製品を飲んでもよい?

胃の内視鏡検査をしたところ、十二指腸潰瘍が見つかりました。検査の際に乳製品は胃に膜をつくると聞きました。現在、薬を服用しており、乳製品は飲まないほうがよいのでしょうか?

男性/50代

2022/06/02

Answer

十二指腸潰瘍は、胃の出口から小腸につながる十二指腸にできる潰瘍で、胃の出口に近い十二指腸球部と呼ばれる部分に多く発生します。健康な状態では十二指腸はさまざまな防御機構により守られ、粘膜が傷つけられることはありません。しかし、何らかの原因でその防御機構が崩れてしまうと胃液の影響を受け粘膜が傷つき、十二指腸潰瘍が発生します。


原因の代表的なものがピロリ菌で、中高年層に感染者が多く、除菌薬による治療を行います。もう1つの原因として、痛み止めや解熱薬として使われる非ステロイド抗炎症薬や、抗凝固薬として使用される低用量アスピリンの服用が挙げられます。薬の中止により改善することが多いですが、非ステロイド抗炎症薬や低用量アスピリンなどは、痛みの緩和や虚血性心疾患などの治療、脳梗塞の再発予防などに使用され、実際には簡単に中止できないこともあります。この場合、潰瘍の治療を併用しながら服用するなどで対処するケースも多くあります。そのほかの原因として、潰瘍の発症にはストレスなどの精神的な影響を受ける場合もあるとされています。


十二指腸潰瘍の治療は、薬による治療と生活改善があります。薬は、胃や十二指腸の粘膜を守るものと、胃酸の分泌を抑えるものをおもに使用します。また、十二指腸潰瘍は、不規則な食事、飲酒、ストレスなどの生活習慣と関係があるといわれ、当てはまる場合は生活改善を試みます。現在の潰瘍治療薬は優れた効果があるので、薬を使用している場合は、厳密な食事制限は必要ないとされています。とはいえ、暴飲暴食を避け、バランスのとれた食事を心がけましょう。十二指腸潰瘍は空腹時に痛みが起こりやすいことが特徴なので、欠食は避けてください。


牛乳・乳製品は、十二指腸潰瘍の療養中も摂取しても差し支えない食品です。空腹時に痛みを感じる場合は、牛乳などで胃酸を中和すると症状が楽になるようで、少量の牛乳で痛みが緩和されるようであれば、その都度飲んでもよいでしょう。なお、冷たい牛乳は、患部の刺激になるので、常温に戻すか温めて飲むとよいと思います。薬による治療を行っている場合、乳製品の摂取など生活上の注意点については、主治医からの指示に従いましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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