むち打ち症の症状とは?
先日、自動車を運転中に、急にねこが飛び出してきたため急ブレーキを踏んで回避しました。家に帰ってから何となく首に違和感があります。これはむち打ち症でしょうか?
女性/50代
2022/05/29
車の追突事故などで後ろから強く衝突されたとき、その衝撃で首が前後に強く曲がる動きが、むちを振って打つときの動きに似ているため、頸椎(けいつい)ねんざの通称として、むち打ち症と呼ばれています。
頸椎のねんざの度合いが軽く、筋肉の一部が引き伸ばされた程度から、首の骨をつないでいる靭帯が切れたり、骨と骨の間にあってクッションの役割をする椎間板や骨にまで障害をきたす重いものまであります。
ダメージの程度によって、現れる症状もさまざまです。首筋の軽い痛みのみの場合から、頸部の痛みのほか、肩や腕、手にかけての痛みやしびれが加わるもの、重い場合は、前述の症状に加えて、頭痛や吐き気、めまい、耳鳴りなどが起こることもあります。なかには、症状が長く残って、後遺症のようになってしまう場合もみられます。
頸椎ねんざの治療は、通常、軽症なら特別な治療は必要なく、痛めた部位の安静だけで様子をみます。中等度程度では頸椎カラーなどで首を固定して安静を図り、薬による治療や物理療法(牽引療法や電気療法)、運動療法などを時期をみて、あわせて行うことがあります。重症になると、入院して治療を行うこともあります。どのようなケースでも、できれば早めに整形外科で今の状態を正しく診断してもらい、必要な治療や生活の指導を受けることが、症状を長引かせないために大切です。
頸椎ねんざは受けた損傷の程度にもよりますが、できるだけ早期に通常の生活に戻り、痛みが強く出ない範囲でストレッチなどの運動を行うことが回復を助けるためにも必要といわれています。しかし、時期や方法を間違えると、逆に症状を悪化させたり、長引かせることにもなりかねないため、医師に相談することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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