Question

治療中の五十肩がなかなか治らない

2週間ほど前に肩が痛み、腕をあげるのが困難になり、整形外科を受診したところ、五十肩といわれました。注射をして痛み止めや湿布をもらいましたが、痛みは治まらず、湿布は肌がかぶれて使えなくなりました。今でも夜に激痛で目が覚めてしまいます。このままで大丈夫でしょうか?

女性/50代

2022/05/26

Answer

五十肩は、加齢による変化で、肩関節の運動をコントロールしている腱板という筋肉や腱、関節包などに、明らかな原因がないまま、肩の痛みや運動制限が生じる病気です。50代で起こることが多いですが、40代や60代で生じる人もいます。医学的には「肩関節周囲炎」といい、一般的には、五十肩または四十肩と呼ばれています。


五十肩が起こると、肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります。痛みは、肩から腕にかけて感じることが多く、腕を上げたり、後ろに回したりする動作ができなくなるため、日常生活にもさまざまな支障をきたします。

痛みの状況や強さには個人差もあり、腱が切れたり、炎症が強い場合には、痛みも強く起こります。安静にしていても痛み、その痛みで夜眠れなくなることもあります。時間をかけながら自然に改善することもありますが、放置しておくと関節の動きが悪いままになってしまうことがあるため、治療が必要です。


治療は、痛みの強い急性期には、肩関節を安静にして痛みを軽減する薬を使用します。急性期の治療では、肩関節を安静にして痛みを和らげることが大切です。肩や腕を無理に動かそうとせず、痛みが強くなるような動作を避けるようにします。肩がリラックスできるように三角巾などで腕を吊り、局所の安静を図ることも大切です。治療薬は、関節内への局所麻酔薬とステロイドの注射が有効です。

その後、痛みがおさまったら、ホットパックや入浴などによる温熱療法、関節がかたくなることを防いで筋力を強くする目的で運動療法を行います。運動療法は、痛みが強くならない程度の運動を行い、徐々に肩関節の動かせる範囲を広げていきます。治癒までの期間は、6カ月から1年程度、長ければ2年くらいかかる場合もあります。そのため、根気よく治療を続けることが必要です。


就寝中に目が覚めてしまうほどの痛みがある場合は、注射による治療を続けることが有効と思われ、主治医に改めて症状を報告し、効果的な治療法を検討してもらうことをおすすめします。また、かぶれが起こって湿布が使えない場合も、同様に主治医に確認するとよいでしょう。なお、運動療法は、取り組みの時期が早すぎたり、やりすぎで逆効果になることがあり、無理なく行うことがポイントです。自宅で行う運動の方法についても、受診先でアドバイスを受けることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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