Question

コレステロールの体内での働き

健康診断で、脂質異常症を指摘されました。コレステロールは体内でどのような働きをするのですか。

男性/40代

2021/12/21

Answer

コレステロールは脂質の一種で、生命の維持になくてはならない物質です。食品からの摂取、および体内で合成されています。


その主な働きは、次のとおりです。

●細胞の内外を区切る細胞膜の主な構成成分

コレステロールがなければ、細胞はその形を維持できません。

●肝臓でつくられる胆汁酸の原料

胆汁酸が不足すると、ビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミンの吸収効率が悪くなります。

●ステロイドホルモンの材料

ステロイドホルモンには、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどがあります。

●ビタミンDを合成

皮膚にあるコレステロールからつくられる物質が日光に当たることで、ビタミンDが体内で合成されます。


なお、血液中のコレステロールには、LDLとHDLがあります。LDLは全身の組織や細胞にコレステロールを運びますが、血管壁に入り込み動脈硬化を進行させるので「悪玉コレステロール」と呼ばれます。一方、HDLは末梢組織にたまった余分なコレステロールをとり出し、肝臓に回収することで、動脈硬化を抑える働きがあるので「善玉コレステロール」と呼ばれます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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